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12月02日-01号

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  1. 美咲町議会 2019-12-02
    12月02日-01号


    取得元: 美咲町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-06
    令和 元年第 6回(12月)定例会第 1 日 (令和元年12月2日)(1)会議の開閉時刻   開   議  午前 9時30分   解   散  午後 3時14分(2)出席・欠席・遅参または中途退場した議員の番号・氏名議員番号氏   名出欠別議員番号氏   名出欠別1山田雄二出席8松田英二出席2藤井智江〃9江原耕司〃     欠員10岩野正則〃4形井 圓出席11貝阿彌幸善〃5延原正憲〃12山本宏治〃6左居喜次〃13金谷高子〃7林田 実〃14松島 啓〃(3)地方自治法第121条の規定により出席した者の氏名職  名氏   名職  名氏   名町長青野高陽建設課長國宗 順副町長忠政堅之産業観光課長立石克之政策推進監井上博登徴収対策室長櫻井 実政策推進監山本翔紅会計課長貝阿彌美和総務課長稲谷雄治旭総合支所長前田有輝理財課長篠原 恵柵原総合支所長畑尾周一地域みらい課長光嶋寛昌旭総合支所 住民福祉課長池上久子くらし安全課長浦上 彰柵原総合支所 産業建設課長山本 資住民税務課平 一範福祉事務所長牧野雅明保険年金課長山崎秀仁教育長黒瀬堅志健康推進課長清水嘉浩教育総務課長石戸光也上下水道課長牧野英一生涯学習課長赤木郁貞(4)職務の為出席した職員の職・氏名   事務局長  神 坂 健 治   書  記  杉 山 慶 介(5)日   程日 程議案番号件         名   開   会1  会議録署名議員の指名2  会期決定の件3  諸般の報告4  委員会の中間報告5陳情第 5 号 請願第 6 号 ~ 陳情第 9 号陳情等の報告並びに上程6議案第119号 ~ 議案第138号議案の報告並びに上程7  提案者の説明8  一般質問 ○議長(松島啓君) 皆さん、おはようございます。 定例会の開会に当たり、一言ご挨拶申し上げます。 議員各位には公私ご多忙のところご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。 本年5月には天皇陛下がご即位され、新しく令和の時代が始まりました。10月、11月には即位の礼、大嘗祭、また11月20日には岡山県におきましても官民連携のもと、奉祝式典及び提灯行列が行われました。また、岡山県町村議会議長会及び全国町村議会議長会も創立70周年を迎え、式典等が行われました。そのような大変記念すべき年の締めくくりの定例会であります。恒久平和、将来を見据えた希望ある美咲町、持続可能な住民福祉のさらなる向上のために、本定例会におきましても十分な審議等を行っていただきますことをお願いいたしまして、開会に当たりましてのご挨拶といたします。 それでは、ただいまから令和元年第6回美咲町議会定例会を開会いたします。(午前9時30分) ただいまの出席議員は13人です。定足数に達していますので、本日の会議を開きます。 本日の日程を報告いたします。 第1に会議録署名議員の指名、第2に会期決定の件、第3に諸般の報告、第4に委員会の中間報告、第5に陳情等の報告並びに上程、第6に議案の報告並びに上程、第7に提案者の説明、第8に一般質問、以上のとおり定めますので、ご了承願います。 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、1番山田議員、2番藤井議員を指名いたします。 日程第2、会期決定の件を議題といたします。 お諮りします。 今期定例会の会期につきましては、去る11月21日、議会運営委員会を開き、協議の結果、本日から12月13日までの12日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(松島啓君) ご異議なしと認めます。したがって、会期は本日から12月13日までの12日間と決定いたしました。なお、議事日程につきましては、お手元に日程表を配付しておりますので、ご了承願います。 次に、説明員として出席通知のありました者の職・氏名の写しをお手元に配付しておきましたから、ご了承願います。 日程第3、諸般の報告を行います。 まず、9月20日、秋の交通安全県民運動出発式が美咲警察署で開催され、議長が出席しました。 9月21日、第19回津山地区畜産共進会が真庭市で開催され、山本議員と議長が出席しました。 10月3日、近畿岡山会岡山県人の集いが大阪市内で開催され、議長が出席しました。 10月9日、岡山県町村議会議長会主催の議員研修会が岡山市内で開催され、山田議員、藤井議員と議長が出席しました。 10月13日、第8回美咲町社会福祉大会が柵原総合文化センターで開催され、多数の議員が出席しました。 10月14日、第7回郷土・おかやま12町村フェスティバル岡山コンベンションセンターで開催され、多数の議員が参加しました。 10月15日から10月17日にかけて、美咲町議会議員先進地視察研修会を行いました。議員10人により、北海道当別町の社会福祉法人において、共生型地域福祉ターミナルについて、北海道美瑛町の地域DMOについて、北海道上士幌町のふるさと創生・地方創生に関するまちづくり施策全般について、現地で視察研修しました。 10月18日、和歌山県紀美野町議会総務文教常任委員会と兵庫県香美町議会総務民生常任委員会の行政視察があり、議長が対応しました。同日、久米老人ホーム組合議会定例会が静香園で開催され、藤井議員、形井議員、左居議員、江原議員、岩野議員、山本議員が出席しました。 次に、10月19日、久米郡防犯大会が美咲警察署で開催され、議長が出席しました。 10月20日、たまごまつり第11幕が亀甲駅前商店街周辺で開催され、多数の議員が参加しました。 10月21日、柵原吉井特別養護老人ホーム組合議会定例会が吉井川荘で開催され、藤井議員、林田議員、松田議員、金谷議員が出席しました。同日、柵原、吉井、英田火葬場施設組合議会定例会柵原総合文化センターで開催され、山田議員、延原議員、松田議員が出席しました。 次に、10月23日、岡山県市町村総合事務組合議会定例会が岡山市で開催され、議長が出席しました。 10月24日、勝英衛生施設組合議会定例会が勝央町で開催され、山田議員と林田議員が出席しました。 10月24日、25日の両日、津山圏域議長協議会総会並びに行政視察が開催され、議長と副議長が出席しました。兵庫県南あわじ市の議会業務継続計画と兵庫県洲本市のタブレット端末導入の取り組みについて、現地で視察研修しました。 10月26日、津山グリーンヒルズにおいて森林を考える岡山県民の集いが開催され、多数の議員が出席しました。 10月28日、津山圏域衛生処理組合議会定例会が津山市で開催され、山本議員が出席しました。 10月31日、空港津山道路整備促進に関する要望活動を東京で行い、副議長が出席しました。 11月2日、美作地区婦人協議会男女共同参画講演会柵原総合文化センターで開催され、副議長が出席しました。 11月4日、ふるさと作州のつどいが東京で開催され、形井議員と議長、副議長が出席しました。 11月8日、岡山県町村議会議長会創立70周年記念式典並びに研修会が岡山市内で開催され、多数の議員が出席しました。 11月13日、全国町村議会議長会創立70周年記念式典並びに第63回町村議会議長全国大会がNHKホールで開催され、議長が出席しました。大会では、お手元に配付しております資料のとおり、宣言と28項目から成る一般決議、2つの特別決議が全会一致で採択されたことを報告します。同日、津山圏域消防組合議会定例会が津山市で開催され、岩野議員が出席しました。同日、津山広域事務組合議会定例会が津山市で開催され、形井議員、林田議員が出席しました。 次に、11月22日、岡山県町村議会議長会主催の議会広報研修会が岡山県市町村振興センターで開催され、議会広報編集委員6人と議長が出席しました。 11月24日、美咲町産業祭ぽっぽまつりが柵原鉱山公園で開催され、多数の議員が参加しました。 11月25日、国道429号道路整備促進期成会岡山県要望を県庁で行い、議長が出席しました。 なお、議員派遣につきましては、お手元に結果と今後の予定を配付しておりますので、ご了承願います。 次に、組合議会等の報告を行います。 まず、柵原吉井特別養護老人ホーム組合議会について、13番金谷議員から報告願います。 13番金谷議員。 ◆13番(金谷高子君) おはようございます。13番金谷でございます。 それでは、組合議会の報告をさせていただきます。 令和元年第2回柵原吉井特別養護老人ホーム組合議会定例会の報告をいたします。 開催日時は令和元年10月21日月曜日午後1時30分より、美咲町吉ケ原の特別養護老人ホーム吉井川荘の会議室で行いました。出席議員は全員、8名でございます。 管理者より3議案が提案されましたので、結果を報告いたします。 議案第4号柵原吉井特別養護老人ホーム組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例についてでありますが、この内容については美咲町の条例に倣って制定するものであり、議案第4号は原案のとおり認定されました。 続きまして、議案第5号平成30年度柵原吉井特別養護老人ホーム組合会計歳入歳出決算の認定についてであります。 平成30年度柵原吉井特別養護老人ホーム組合会計歳入歳出の決算、歳入の総額3億8,250万円、歳出総額3億3,803万円、差し引き4,446万円、平成29年度の繰越金が3,865万円、単年度580万円の黒字であります。黒字の要因としましては、給食調理の外部委託の効果が3年となり、前年度に引き続き、全体的に経費の支出が抑制されたとのことでありました。また、従来型施設、地域密着型施設において、前年度より年間延べ利用人数が増加したことにより、利用料の収入及び介護報酬の増額によるものであります。前年度比の歳入、平成29年度利用者の負担金及び介護報酬は3億418万円、平成30年度の利用者の負担金及び介護報酬は3億913万円であり、前年度と比べて1.6%の増、494万円であります。歳出につきましては、人件費全体、平成29年度、2億70万円、平成30年度、2億426万円、前年に比べて1.7%増の356万円であります。この増額は、特浴が老朽したために新しい特浴を購入したための増によるものだということでありました。議案第5号は原案のとおり全会一致で認定されました。 議案第6号令和元年度柵原吉井特別養護老人ホーム組合会計補正予算(第1号)についてであります。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,416万7,000円を増額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億6,995万1,000円とするものであります。歳出の主なものは、民生費、職員手当280万円の増額であります。これは超勤手当、また処遇改善加算手当となるものであります。そして、予備費に1,077万円の増額をするものであり、議案第6号は原案のとおり全会一致で可決されました。 簡単ではございますけれども、以上で第2回柵原吉井特別養護老人ホーム組合議会の報告を終わります。また、数字、文字の間違いがありましたら提案書が正しいものでありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、柵原、吉井、英田火葬場施設組合議会について、5番延原議員から報告願います。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) おはようございます。5番延原正憲です。 先日開催されました柵原、吉井、英田火葬場施設組合議会の第2回定例会について、その概要をご報告いたします。 令和元年第2回定例会は、去る10月21日午後4時から柵原総合文化センター2階第4会議室において議員9名全員出席のもと開催されました。 議事は、報告1件と議案3件でした。 まず、報告第3号として副管理者選任の報告がありました。これは、副管理者である美咲町副町長が本年4月1日に忠政堅之氏が就任されたことに伴い、同日付で選任された旨の報告でありました。 次に、議案3件につきましては、議案第5号として専決処分の承認を求めることについてと、議案第6号として平成30年度の組合会計の歳入歳出決算の認定についてと、議案第7号として令和元年度組合会計補正予算(第1号)についてが上程をされ、組合管理者である青野美咲町長から提案理由の説明がありました。 議案第5号の専決処分の承認につきましては、組合規約の施行日を岡山県知事の許可があった日に変更するというもので、令和元年8月1日に専決処分をされたものであります。 議案第6号の平成30年度決算では、歳入総額が1,653万3,935円、歳出総額が1,572万6,738円、歳入歳出差し引き額が80万7,197円で、実質収支が黒字となる内容でありました。 次いで、監査委員から監査結果の報告がありました。 議案第7号の令和元年度組合会計補正予算(第1号)の主なものは、平成30年度決算に伴って繰越金が確定したことにより、歳入、歳出をそれぞれ56万7,000円追加をして、予算総額を1,410万8,000円とする内容でした。 その後、議案に対する質疑が行われた後、討論はなく表決に移り、議案3件はいずれも全会一致で原案どおり承認及び可決されました。 なお、平成30年度の火葬の取り扱い総件数につきましては、前年度より2件多い166件で、内訳は美咲町が69件、赤磐市が59件、美作市が21件、組合以外が17件とのことであります。 以上で柵原、吉井、英田火葬場施設組合議会の第2回定例会の概要を報告させていただきました。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、勝英衛生施設組合議会並びに津山広域事務組合議会について、7番林田議員から報告願います。 7番林田議員。 ◆7番(林田実君) 失礼いたします。改めて、7番林田でございます。 私からは、さきの10月24日、勝央町議場で開催されました勝英衛生施設組合議会定例会の報告をいたします。 なお、当日の出席議員は私、林田と山田議員の2名であります。 当日、議案審議に入る前に組合議会議長の選挙が行われ、投票により美作市の安藤議員が当選されました。 同日付議された議案は、議案第3号から議案第5号の3議案であります。 まず、議案第3号は専決処分の承認を求めることについてであります。管理者である勝央町水島町長より、岡山県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体数の増減及び規約の変更について、本年8月20日までに議決の依頼があったが定例議会に間に合わないため専決処分を行ったとのことであり、理由としては、岡山県農業共済事務組合が平成31年3月31日をもって組合から脱退すること並びに令和元年10月1日から八ケ郷合同用水が加入することを承認するとともに変更を行うとの説明があり、異議なく承認可決となりました。 続きまして、議案第4号平成30年度勝英衛生施設組合一般会計歳入歳出決算認定では、管理者より歳入総額を1億324万9,931円、歳出総額8,807万7,801円で、その差し引き額1,517万2,130円は実質収支額と同額であり、また会計管理者からも詳細な説明もあり、監査委員からの意見報告も踏まえ、原案のとおり全会一致で可決承認いたしました。 続きまして、議案第5号令和元年度一般会計歳入歳出補正予算についてであります。歳入歳出予算の総額9,780万円に歳入歳出それぞれ741万1,000円を追加し、予算総額を歳入歳出それぞれ1億521万1,000円と定めるものであります。歳入につきましては、平成30年度決算に伴い、繰越金の補正で741万1,000円を追加し、合計で1,517万2,000円とするもので、歳出につきましては一般管理費で補正額13万2,000円を追加して合計2,500万7,000円とするもので、これは会計システムの改良に伴い、インターネットセキュリティーの機器のリース代として補正するものであります。 予備費においては、繰越分から総務費の補正を差し引いた727万9,000円を予備費へ充当して、合計で877万9,000円と定めるものであり、異議なく全会一致で可決承認いたしました。 最後になりましたが、管理者より施設の運用状況についての話があり、年々、し尿、汚泥の処理量は緩やかに減少方向にあり、施設の修繕も行い順調に運営ができているとの報告がありました。 以上、簡単ではございますが、勝英衛生施設組合議会の報告といたします。 ○議長(松島啓君) 続けてお願いします。 ◆7番(林田実君) それでは、改めて再び失礼いたします。改めまして、7番林田でございます。 私からは、令和元年11月13日津山市議場で開催されました津山広域事務組合議会11月定例会の報告をいたします。 当日、管理者であります谷口津山市長より、議案第3号から議案第8号までの6議案が付議されました。 まず、第3号議案でありますが、津山広域事務組合議会一般会計歳入歳出決算でありますが、歳入歳出の差し引き額690万2,000円を翌年度へ繰り越され、監査委員の意見も踏まえ適正であるとの判断から、異議なく全会一致で可決承認となりました。 次に、議案第4号津山広域事務組合ふるさと振興事業特別会計歳入歳出予算でありますが、歳入歳出の差し引き額616万1,000円を繰り越されており、議案第3号同様、監査委員の意見も踏まえ、異議なく全会一致で承認可決となりました。 次に、議案第5号津山広域事務組合一般会計補正予算であります。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ40万2,000円を追加し、予算の総額を歳入歳出それぞれ3,292万6,000円とするものであり、異議なく全会一致で承認可決となりました。 続きまして、議案第6号は令和元年度津山広域事務組合ふるさと振興事業特別会計であります。これは歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ226万1,000円を追加するものであり、異議なく承認可決となりました。 続きまして、議案第7号として津山広域事務組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例並びに議案第8号津山広域事務組合の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例であり、地方自治法の改正により会計年度任用職員とするための条例の改正が必要となったためであり、本町におきましてもさきの9月定例議会で同様の条例改正を行ったと思います。第7号議案、第8号議案についても異議なく承認可決となりました。 最後に報告となりますが、本年11月4日、東京霞ヶ関東海大学交友会館におきまして令和元年ふるさと作州のつどいが開催され、津山圏域出身者の方が137名参加されたと聞いております。盛会に終わったとも聞いております。 以上、津山広域事務組合議会の報告を終わります。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、津山圏域衛生処理組合議会について、12番山本議員から報告願います。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 12番山本でございます。 私のほうからは、津山圏域衛生処理組合議会の10月定例会が去る10月28日午後より津山市の市役所第1委員会室で開催されましたので、ご報告をいたします。 今定例会では、議案第2号平成30年度津山圏域衛生処理組合会計決算ほか3議案、計4議案が提案をされましたので、順次ご報告をいたします。 それでは、議案第2号平成30年度津山圏域衛生処理組合会計決算については、歳入総額19億6,488万3,330円、歳出総額19億1,517万2,026円で、差し引き4,977万1,304円であり、全会一致で承認可決といたしました。 衛生処理センターの老朽化により、平成28年度2月から建設工事に着工し、本年3月に完成、4月より新施設で運用しており、浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理方式により高度処理が実現していて、生活環境にも配慮している施設との報告でありました。 次に、議案第3号令和元年度組合会計補正予算(第1次)については、1,971万1,000円を追加し、総額6億257万3,000円とするもので、繰越金の確定に伴う歳入補正で、歳出といたしましては予備費に計上するもので、本件についても全会一致で承認可決といたしました。 次に、議案第4号津山圏域衛生処理組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例については、給与及び費用弁償に関し必要な事項を定めるもので、津山市の条例を準用するもので、異議なく承認といたしました。 最後に、議案第5号財政事情の公表に関する条例では、財政事情の公表の条例について津山市の条例を準用するとの説明で、異議なく承認いたしました。 以上、至って簡単ですが、10月28日に開催されました津山圏域衛生処理組合議会10月定例会の報告といたします。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、津山圏域消防組合議会について、10番岩野議員から報告願います。 10番岩野議員。
    ◆10番(岩野正則君) おはようございます。 私のほうから、消防組合議会11月定例会の議案の報告をいたします。 去る令和元年11月13日午後2時より津山市役所議場によって議会が行われました。 議案5件、報告1件、その内容として、報告1件としては専決処分、それと議案第7号としては平成30年度津山圏域消防組合会計決算の認定、それから議案第8号令和元年度津山圏域消防組合会計補正予算(第1号)、それから議案第9号津山圏域消防組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の認定、それから議案第10号津山圏域消防組合職員の懲戒手続及び効果に関する条例及び一部を改正する条例、以上、議案5件について異議なく可決しております。 それから、報告1件、管理者が専決処分した損害賠償の額を定めることにつきまして、認定、可決しております。 以上5件と報告1件ですが、原案どおり可決いたしております。 それから、なお、11月19、20日と行政視察ということで東大阪市外へ視察に行っております。資料につきましては、またこちらのほうへ準備しておりますので、見ていただければと思います。 以上、議案5件、報告1件を異議なく原案どおり可決いたしております。 以上で簡単でございますが、報告にかえさせていただきます。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、久米老人ホーム組合議会について、2番藤井議員から報告願います。 2番藤井議員。 ◆2番(藤井智江君) 2番藤井です。 私のほうからは、久米老人ホーム組合議会について報告をいたします。 令和元年10月18日、久米老人ホーム組合静香園において久米老人ホーム組合議会が開かれました。管理者の挨拶の後に続き、議案が5件上程されました。議案第6号は久米老人ホーム組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例、議案第7号は平成30年度久米老人ホーム組合一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第8号は平成30年度久米老人ホーム組合指定訪問介護事業特別会計歳入歳出決算の認定について、議案第9号は令和元年度久米老人ホーム組合一般会計補正予算(第1号)について、議案第10号令和元年度久米老人ホーム組合指定訪問介護事業特別会計補正予算(第1号)について上程されました。 議案第6号久米老人ホーム組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例につきましては、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴い、会計年度任用職員の給与及び費用弁償の支給等について規定するため条例を制定する必要がありました。 議案第7号平成30年度久米老人ホーム組合一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、歳入1億5,617万8,735円、歳出1億5,436万551円、翌年度へ181万8,184円繰り越すことになっています。 次に、議案第8号平成30年度久米老人ホーム組合指定訪問介護事業特別会計の歳入歳出決算の認定につきまして、歳入2,252万1,615円、歳出1,980万6,432円、翌年度に271万5,183円の繰り越しとなっております。監査報告も添えられておりまして、慎重に審議され、承認いたしました。 次に、議案第9号久米老人ホーム組合一般会計の補正予算について、275万3,000円を歳入歳出にそれぞれ加え、1億6,052万6,000円のそれぞれ歳入歳出の金額となりました。 次に、令和元年度久米老人ホーム組合指定訪問介護事業特別会計の補正予算(第1号)、歳入歳出に241万5,000円を追加し、歳入歳出の金額はそれぞれ2,311万9,000円といたしました。 全ての議案について、議員、慎重に審議をした結果、全会一致で承認いたしました。その後に実務の実績報告などが行われ、施設の現在の状況などを詳しく教えていただきました。議案についての読み間違え等ありましたら、事務局のほうに預けておりますのでご確認いただくようお願いいたします。 以上です。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 以上で諸般の報告を終わります。 日程第4、委員会の中間報告。 次に、閉会中に行った委員会の審査結果等について、最初に総務産業常任委員会委員長の報告を求めます。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 失礼いたします。総務産業常任委員会委員長の山本でございます。 私のほうから、閉会中の総務産業常任委員会の報告をさせていただきます。 総務産業常任委員会では閉会中の調査研究のため、去る10月15日から17日の2泊3日で民生教育常任委員会と合同で北海道に視察研修に行きましたので、ご報告をいたします。 研修目的は、美瑛町の地域DMOについて視察研修をいたしました。DMOとは観光地域づくり法人で、地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的アプローチを取り入れた観光地域づくりを行うかじ取り役となる法人のことで、美瑛町では皆さんご存じだと思いますが、隣町が上富良野町であり、観光事業が盛んな町であります。 美瑛町では、平成24年10月に一般財団法人丘のまちびえい活性化協会を立ち上げ、代表者に美瑛町長が就任され、7人の職員で構成をされたそうです。日本版DMO形成確立計画を立て、美瑛町内の行政、美瑛町観光協会、美瑛町物産公社、JAびえい、JR北海道などと連携をされた経緯についての様子をお伺いいたしました。また、地域住民に対する観光地域づくりに関する意識啓発、参画促進にも取り組まれ、観光客が民間の田畑に写真撮影などで立ち入りトラブルがある。そして、それを地域での問題解決等についても取り組まれている事例をお聞きをいたしました。 美瑛町では、農業が主要産業であるが、温泉を中心に観光面でもPRをされておられましたが、広大な農地を利用した観光地も人気が出てきて、DMOと町内業者との協働の商品開発、ビエイティフル認証制度の取り組みで特産品、お土産品の開発にも手がけ、インバウンド対応、閑散期の対応、地域資源の開発、現在は豚を活用した商品開発も手がけているとの説明でした。美瑛町の観光スポットには、おなじみの青い池、ファーム富田、パッチワークの路、セブンスター、ケンとメリーの木などが有名であり、年間を通し観光誘致に力を入れているとお聞きをいたしました。美瑛町の地域の強みと弱みについては、強みではヨーロッパ的な景観、観光資源、大雪山国立公園、旭川空港を利用したアクセス、写真の聖地として有名であり、観光の強みであるとの説明でした。弱みは、やはり観光客が夏場に集中、閑散期の魅力不足、歩いて回れる観光地が少なく2次移動が難しい、観光と農業の摩擦などの問題があるとの説明でした。年間170万人の観光客を年間通じてさまざまなイベントを計画中であるとの説明でしたが、現在では200万人を超えるというような説明でありました。 本町、美咲町といたしましても、今後、観光面についてどのように取り組んでいくのか。本町では観光地が各地域にありますが、今後も点と線で結ぶ計画、現状では観光協会等の組織がなく、美咲物産、JAつやま等と連携する取り組みも必要と思いました。津山市を中心にした1市5郡での地域連携DMOの調査研究も視野に入れて、観光施設の見直し、PRの事業についても今後の課題であると思われ、委員会といたしましても調査研究をしながら担当課と協議をしていきたいと思います。また、本日、同僚議員が関連の質問を通告されており、早くも視察の効果が出ていると感じております。 次に、都市と農山村の交流を基軸とした地方創生と過疎対策について、上士幌町を視察いたしました。人口5,000人で面積は美咲町の3倍、農業、畜産が主な産業構造であり、地域創生のフロントランナーとして培った奇跡の町として有名であります。森林資源の活用、観光産業が活発、助け合う協働の町、農業が栄える農村の町、都市との交流が活発な町を策定され、取り組まれています。広大な土地を利用した自動運転バスの実証実験を誘致したり、AI事業にも取り組んでおられました。人口減少対策、バイオマス事業、ふるさと納税が上士幌町では約20億円を超えるほどの納税額があります。事業展開では、納税者との交流などを行い、応援者への感謝などの配慮が注目をされております。 最後に、国からの支援を待つのではなく、企業みずから打って出る行政手腕をお聞きをいたしました。「人 輝くまち みさき」のまちづくりに、今回の視察を踏まえ、執行部、担当課と協議をして、よりよい美咲町をつくってまいりたいと思います。 以上、視察報告といたしますが、この視察につきましては議会だより58号に掲載しておりますので、ご一読をお願いしたいと思います。 次に、総務産業常任委員会では、去る11月12日午前9時30分より議員控室において今後の所管の各課の状況について調査研究をいたしましたので、ご報告をいたします。 まず、上下水道課の水道事業の公営企業法適用について説明を求めました。令和2年4月より公営企業法を適用するに当たり、今後、条例の改正等の説明を受けました。また、美咲町行政手続条例の一部改正について説明をいただきました。来年度から公営企業会計に移行するに当たり、今後の予定などの説明をいただき、委員会といたしましては12月定例会で提案される予定であり、調査研究を行いました。 次に、くらし安全課では公共交通の関係で現状の報告を受けました。建設課からは、事業の変更が発生する可能性があり、12月定例会で十分審議をお願いしたいとのことでした。 最後に、地域みらい課及び理財課より、旭生き活き拠点整備の方向性について説明をいただき、旭の未来デザイン会議の報告を受けました。町民、住民からのワークショップ等についての説明があり、今後の予定などを質問いたしました。 以上、至って簡単でございますが、12月定例会に向けての調査研究をいたしました報告といたします。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、民生教育常任委員会委員長の報告を求めます。 6番左居議員。 ◆6番(左居喜次君) 失礼いたします。民生教育常任委員会委員長の左居でございます。閉会中の委員会報告をいたします。 令和元年10月30日及び11月6日、15日の3日間で町内の保育園、小・中学校の4園5校の訪問をいたしましたので、報告をいたします。 10月30日に柵原地域を、11月6日に旭地域、11月15日には中央地域の訪問を行いました。保育園では園長先生、また各学校では校長先生、また教頭先生から学校の概要説明及び子供たちの様子をお聞きし、授業参観、そして質疑応答などの意見交換を行いました。また、柵原東小学校、旭中学校及び加美小学校では給食の試食を行いました。私たちが食べても量的にも満足するものであり、バランスのよい給食をとてもおいしくいただきました。また、個々の学校、園での課題等もお聞きしておりますので、今後、委員会としても課題解決に向けて取り組みを進めてまいりたいと思っております。 次に、視察研修の報告をさせていただきます。 先ほど、総務産業常任委員会山本委員長の報告にもございましたが、去る10月15日から17日の3日間、美咲町議会では北海道への視察研修を行いました。そのうち、民生教育常任委員会の所管の部分で、10月15日、北海道当別町を中心に共生のまちづくりの実現を目指し、北海道医療大学と連携したユニークな事業運営のもと、さまざまなサービスの提供を行っている社会福祉法人ゆうゆうの取り組みについて視察を行いました。ゆうゆうが各種事業を展開する北海道当別町は、札幌市中心部より車やJRで約40分、千歳空港からは高速道路を利用し約1時間という利便さでアクセスでき、札幌市、江別市と境界を隣接しており、平成30年1月1日現在で人口1万6,281人、高齢化率は33.2%の町です。ゆうゆうでは、全ての住民が活躍できるさまざまな場とサービスの提供を通じ、地域全体で支え支えられる共生のまちづくりの実現を目指しており、子供、高齢者、障害者など年齢や障害の種別を超えた地域住民の交流を図り、困ったときはお互いさまの精神で地域福祉を支えるさまざまな住民のボランティア活動を集積し、推進をしています。 本町でも、高齢者施設への子供たちの訪問や、障害者施設での行事に地域住民の参加など利用者との交流が見られますが、さらに子供、高齢者、障害者とかではなく、地域に住まう全ての人々が生活の一部として交流が図れることを目的とし、今回視察を行いました。ゆうゆうでの多くの取り組みの中で、代表的なものをご紹介したいと思います。 まず、共生型地域福祉ターミナルみんなのうたでは、ゆうゆうと町の社会福祉協議会が運営するそれぞれのボランティアセンターが机を並べて業務に当たっており、地域福祉を支えるさまざまな住民ボランティア活動情報を集積し、推進するための拠点となり、一月約1,000人の人たちが出入りする地域交流の場となっています。また、共生型オープンサロンでは、地域交流の場として障害者当事者の人たちが主体となって喫茶店と駄菓子屋さんを運営しています。幅広い世代の人に喜ばれるメニューを用意しており、広く地域住民が利用し、つながり、理解し合い、同じ地域でともに生きていることが実感できるまちづくりを目指しています。若い人たちのボランティア活動を起点として、「人を大切にする」基本理念のもと、あらゆる人々を巻き込んだまちづくりが進められています。また、地域、法人、ボランティア、専門職が連携した取り組みを行政が後押しし、生活支援と介護予防を実現しています。特に、年齢や障害など対象者を限定せず、自然な見守りや交流に参加する住民が増加しており、自然な形での充実した活動は、本町の福祉向上において大いに参考になるものでした。また、この視察につきましては、総務産業常任委員会と同様に議会だより58号に掲載しておりますので、ごらんいただきたいと存じます。 以上、簡単ですが、民生教育常任委員会の中間報告とさせていただきます。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 次に、柵原地域学校等建設特別委員会委員長の報告を求めます。 8番松田議員。 ◆8番(松田英二君) 失礼いたします。8番松田でございます。 本年10月10日に美咲町議会柵原地域学校等建設特別委員会を開催いたしました。この内容についてご報告いたします。 今回開催いたしました第13回特別委員会では、町長の諮問に応じて設置されました柵原地域義務教育学校整備検討委員会において検討された内容の結論が答申書としてまとめられ、高籏委員長から青野町長に答申が行われたことに伴いまして、答申書の内容について教育委員会から報告を受けております。 答申書におきましては、小中一貫教育が取り組まれている背景、これからの時代に対応した学校教育のあり方、義務教育学校の成果と課題など、これまで検討委員会で協議されてきた内容、そしてことし8月に実施をされました柵原地域における住民説明会で出された意見などを踏まえ、これからの社会に求められる新しい教育課程に最適な学校を創設するためには、小中一貫教育を実践する施設一体型の義務教育学校が最適と考えるという結論がまとめられています。 答申書によって示された義務教育学校の方向性について、各委員からは、全体として答申書の内容はよくまとまっている、今後も将来を見据えた教育を進めてほしい、大きな事業であるため全町を挙げて取り組むべきである、義務教育学校に対するメリットが強調され、デメリットに対する検討が不十分、岡山県教育委員会からの支援体制が明確に示されていないなどの意見がありましたが、意見を集約いたしました結果、教育委員会が示す方向性について、議会特別委員会といたしましては賛成多数という形ではありますけれども了解いたしております。 議会特別委員会からは、建設に向けた基本計画の策定、建設予定地の選定、教育的メリットの向上、住民への丁寧な説明、国・県各種補助金の再確認など、町長部局、教育長部局が一体となって取り組む体制づくりを要望しております。今後も先進地への視察研修や町が進める学校建設の具体的な内容の状況を把握しながら、子供たちの健全なる心身の発達に寄与するため、最善の方策を探るべく鋭意活動を継続してまいります。皆様のご理解とご協力をいただけますようよろしくお願いいたします。 以上、本委員会からの中間報告とさせていただきます。失礼いたしました。 ○議長(松島啓君) ご苦労さまでした。 以上で委員会の中間報告を終わります。 ここで、ただいまから午前11時まで休憩します。(午前10時36分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き会議を再開します。(午前11時00分) ただいまの出席議員は13人です。 日程第5、陳情等の報告並びに上程。 お手元に配付しております文書表のとおり、請願4件、陳情1件を受理していますので、報告します。 職員に件名等を朗読させますので、お聞き取り願います。 議会事務局長。            〔議会事務局職員朗読〕 ○議長(松島啓君) 陳情等については、以上お聞きのとおりです。 これを一括本会議に上程します。 日程第6、議案の報告並びに上程。 お手元に配付しております提案書のとおり、本定例会に町長から各種の議案が送付されております。 職員に朗読させますので、お聞き取り願います。 議会事務局長。            〔議会事務局職員朗読〕 ○議長(松島啓君) ただいま職員が朗読しました議案を一括本会議に上程します。 日程第7、提案者の説明。 町長に、挨拶並びに議案第119号から議案第138号について、提案理由、報告事案の説明を求めます。 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 本日ここに美咲町議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員全員のご出席を賜り、まことにありがとうございます。 昨年12月、我が町ふるさと美咲町の窮状を打破すべく、中山間地域の再生を掲げて町長選に立候補いたしましたところ、町民の皆様の多大なるご支援を受け、第3代の美咲町長に就任させていただきました。そして、今日までの1年間、「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」という言葉を胸に、町政運営を行ってまいりました。本日は、この1年間の町政上の成果と課題、今後の見通しについてご報告させていただきます。 まず、この1年で大きく前進を見たのが教育環境の整備です。数年来の懸案であった柵原地域の学校建設については、去る10月21日、柵原西小学校、柵原東小学校、そして柵原中学校の3校を統合して同一敷地内に義務教育学校を新設する方針を決定し、発表させていただいたところです。新設する学校では、時代に対応した新しい教育課程に即した主体的、対話的で深い学びを展開するとともに、郷土に愛着を持って地域に積極的に貢献する人材を育成し、もって地方創生、美咲町の振興に資することを目的としています。 今後につきましては、今年度末までに建設地を決定するとともに、カリキュラムの編成や地元協議を進め、令和6年4月の開校を目指し、準備を加速させてまいります。今定例会には、その第一歩となる予算を上程しておりますので、慎重ご審議の上、ご賛同いただきますようお願いいたします。 次に、加美小学校の大規模改修についてです。 今年度は仮設校舎を建設し、その後、まず教室棟の改修工事に取りかかり、来年秋には完成予定です。その後、引き続き、管理棟、体育館の改修工事に取りかかる予定となっています。工事期間中、加美小学校区の方々にはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。 このようなハード面の整備だけでなく、教育の中身についても充実強化を図っていきます。来年度から新しく小学校5年生、6年生に導入される英語の授業については、旭地域の小学校、中学校において、試行的かつ重点的に取り組むべく研究指定校の指定をし、英語教育を充実させることを計画しています。 引き続いて、生涯学習関連について申し上げます。 社会福祉法人中央福祉会白寿荘から要望があり、ことし3月議会でも採択されている中央地域の旧厚生小学校跡地のグラウンドと体育館の譲渡につきましては、敷地面積の問題や施設の一体性の確保の観点から、新たに中央公民館と中央図書館についても譲渡の要望がありました。町としましては、町民の福祉の向上の点から譲渡を視野に入れながらも、生涯学習の振興上、大切な施設でもありますので、今後、地元との意見交換会を開催し、地域の皆様のご意見をお聞きしながら慎重に結論を導いていきたいと考えています。 次に、英語教育の推進についてです。 ことしの夏休みに、小学校4年生から6年生までを対象に1泊2日で実施したイングリッシュキャンプには、60人の児童にご参加いただきました。また、今年度は小学生のときにイングリッシュキャンプを体験した中学生からの要望で、中学生版イングリッシュキャンプが民間のNPO主催で実施され、ノートルダム清心女子大学や岡山大学の学生にもお手伝いをいただきながら、町内16人の生徒の参加がありました。その際、県民文化祭を通じて来町していた海外アーティストや美咲町在住の地域おこし協力隊のメラニーさんを講師に迎え、国際交流を深めることができました。英語教育に対する関心は年々高まっており、来年度はさらにもっと多くの子供が身近に英語を感じられるよう検討を進めてまいりたいと思います。 次に、社会教育についてです。 少子・高齢化、過疎化の進行、家族形態の変容、価値観やライフスタイルの多様化などにより、地域活力の低下やコミュニティーの希薄化が見られますが、ともに学び、成長し合える地域づくりの必要性は増すばかりです。そして、それには人と人とのつながりが何より重要です。人と人とのつながりは、まず挨拶から始まります。地域住民が和やかに気持ちよく暮らすには、笑顔で親しく挨拶を交わすことが大切です。そのため、企業や商工会などの各種団体、学校など人々が多く集う施設を中心に挨拶の励行をお願いしたいと考えています。もちろん、各家庭での挨拶もごく自然にできるよう、教育委員会を中心として取り組みを推進していきます。 次に、美咲町第三次振興計画についてです。 来年度からの計画の実施に向け、目下策定作業中ですが、計画の骨子と計画の素案がほぼ固まってまいりました。この第三次振興計画では、小規模多機能自治や行財政改革の推進、義務教育学校の建設などについて、町の重要施策として位置づける予定です。本議会におきまして、議会の皆様に素案をお示しさせていただきますので、ご意見をお聞かせください。今後はパブリックコメント、町民意見の募集の実施、振興計画審議会の継続審議などを経てその意見を反映し、修正したものを計画案として来年3月の町議会に上程する予定です。3月の議会上程までは、随時、最新の社会情勢や将来見通し、国の動向などを反映するために、施策の追加、修正などを行いたいと考えています。 また、この第三次振興計画には、美作岡山道路の整備促進についても、町の重要施策として明記する予定です。先月16日に飯岡地区においてワークショップを開催したところ、インターチェンジの近くに防災・交流・特産品販売の拠点を整備し、新たな産業の創出や高速バス路線を誘致するなど、地域の将来について建設的なアイデアをいただきました。町としては、美作岡山道路の早期完成、飯岡地区の発展に向けて役割を果たすべく、決意を新たにしたところです。美作岡山道路は飯岡地区、柵原地域だけでなく、美咲町にとって、医療、防災、交通安全、定住促進、企業誘致、物流、観光などの多方面において大変重要な道路です。インターチェンジの設置も含めて、町は県が進める美作岡山道路の整備に全面的に協力してまいります。県からは、今月から道路設計の地元協議に入ると聞いており、今月20日には県とともに地元説明会を開催する予定です。地域の環境が大きく変わることに不安をお持ちの方もおられると思いますが、その不安を取り除けるよう、町としても誠心誠意取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 次に、小規模多機能自治による実現に向けた取り組みについて申し上げます。 小規模多機能自治とは、美咲町では現在活動している13の協働のまちづくり協議会に当たる、おおむね旧村、旧小学校地域内(小規模)、いろいろな団体、組織が集まって(多機能)、自分たちで考え、決定し、自分たちで実行する(自治)を基本とし、地域内のことをみずから考え、決定し、実行する地域自治を目指しています。「人 輝くまち みさき」という考えのもと、地域が主役のまちづくり、地域の課題をみずから克服していくまちづくりを目指し、キャッチフレーズとしては、昨年、柵原東小学校の6年生に考えていただいた、「みんなで支え合って協力するまちづくり」をスローガンに、美咲町のそれぞれの地域に合った小規模多機能自治による地域づくりを地域の皆さんと一緒につくっていかなければならないと考えています。小規模多機能自治のネーミングにつきましても、町民の皆さんが親しみやすいものを考えているところです。 小規模多機能自治の推進については、各自治会、協議会等と一緒に取り組んでいるところですが、去る11月20日に自治会長協議会の視察に随行し、昨年に引き続き小規模多機能自治発祥の島根県雲南市において勉強してまいりました。行政も地域の複合、複雑化する課題に対応、支援するために、関係部署を横断した連携体制を進めるため、各課の職員も参加し勉強させていただきました。雲南市においても、30の地域自主組織がそれぞれ知恵を出し合い、地域に合った地域自治を進めており、先進的な活動事例は市内にあると、お互いのよいところを積極的に取り入れながら、まちづくり、地域づくりを進めています。 現在、美咲町においても、協働のまちづくりにおいて、それぞれの協議会で工夫を凝らした取り組みで地域活性化に取り組んでいただいています。今後ますます進む少子・高齢化、地域活力の低下、地域のつながりの希薄化などの課題は多くある中、倭文西地域では、地域住民の意見を知ろうという取り組みである地域住民全員を対象にしたアンケートを実施し、元気な倭文西づくりに向けて積極的な取り組みを行っています。こうした取り組みを初め、地域での配食サービス、地域新聞の発行、緊急医療情報キットの作成、伝統工芸の継承、防犯パトロールで高齢者宅訪問と不法投棄監視、地域住民によるワークショップなど、それぞれの地域でできることから取り組んでいただいております。行政もこうした地域の取り組みを支援することはもとより、関係部署との連携を今以上に密にし、情報、状況の共有を進めます。その上で、13の協議会とは地域づくりのパートナーとして、小規模多機能自治による地域づくりを地域の皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。 小規模多機能自治による地域力の強化とあわせ、公共施設の再整備、集約にも取り組んでいます。現在、公共施設個別管理計画策定のため、各施設の点検を進めていますが、点検を進める中で相当数の施設が老朽化していることが判明し、中には使用を停止せざるを得ないほど危険と判定された施設もあることは、9月議会でもご報告しているところです。また、一般質問の答弁でも申し上げましたが、公共施設は減らさないと減りません。既に老朽化、遊休化している施設については、順次除却を進めてまいります。今年度は、既に吉ケ原のブロック住宅のうちの1棟と、柵原人工スキー場跡のトイレ等の関連施設の除却が完了しています。これらの跡地や遊休施設について、売却可能なものは原則不動産鑑定の上、適正な価格で売却し、歳入の確保に努めてまいります。また、長年、町民の皆様に親しまれてきた香花温泉ほほえみの湯につきましては、指定管理料や修繕費で年間約2,000万円の赤字経営となっており、老朽化により今後大規模な修繕が必要となることや施設規模から利用客の大幅な増加も見込めないことから、苦渋の決断ではありますが、今年度末をもって廃止したいと考えています。ご利用のお客様におわびするとともに、これまでのご愛顧に感謝申し上げます。 他方で、地域にとって真に必要な施設につきましては、集約・複合化により機能の向上を図り、規模を収縮しつつも住民の皆様に必要なサービスを提供し、便利で住みやすい町につくりかえていく取り組みが必要です。今後の人口減少や収入減少を見据え、賢く収縮していくという発想が重要になってきます。その第一弾の取り組みとして、旭地域では、誰もが集まりコミュニケーションの輪が広がる場所づくりに向け、ニーズを把握するための住民との座談会を実施しています。旭地域では、総合支所付近、西川商店街、三休公園の3つのスポットに生活サービス機能や交流機能を集め、必要な機能の確保、維持を図り、安心して暮らし続けていくことができるよう県にもご協力いただきながら、生き活き拠点として整備していく計画です。また、中央と柵原地域についても、点検結果がまとまり次第、地域の方々の声を聞かせていただきながら検討してまいります。これまでも繰り返し申し上げていますが、具体的には、中央地域では、本庁舎、亀甲駅、亀甲商店街、中央中学校、中央総合運動公園などを含めたエリア一体のグランドデザインについて、柵原地域については、義務教育学校の建設計画と連動させながら、将来を見据えた議論が必要となってきます。これらの事業の推進に当たっては巨額の予算が必要となりますが、歳入歳出決算認定特別委員会でもご指摘をいただきましたとおり、主要な財源に見込まれる合併特例債の発行期限は令和6年度末に迫っており、事業の実施に要する時間を鑑みると、もはや待ったなしの状況です。公共施設の整備をめぐり、数年来さまざまな議論があったことは事実ですが、いよいよ結論を出していくことが求められています。子や孫の世代、町の10年、20年先を思い、町民の皆様、議員各位には建設的なご議論を切に望みます。 次に、町民の皆様の健康づくりに欠かせない保険・医療についての取り組みを申し上げます。 まず、子供を対象とした取り組みですが、議会9月定例会において質問のありました電子母子手帳については早急に準備を進め、11月1日から、妊娠から出産、子育てまでをサポートできる電子手帳アプリ、ママナビみさきとして提供を開始しました。このアプリをご利用いただくと、妊娠の日々の記録、出産後の予防接種のスケジュール管理や町からの情報といった子育てに必要な情報を手軽に確認することができます。費用は無料で、紙の母子手帳と一緒に使えて便利です。現在、こどもまつり、乳幼児健診、保育園訪問など、さまざまな機会を通してアプリからダウンロードする方法や使い方をお伝えし、登録者数の拡大に努めています。母親の皆様、ぜひご利用ください。 次に、中高年を対象とした取り組みです。 7月の旭地域に続き、9月から10月にかけて、中央と柵原地域で生活習慣病の発症や重症化予防を目的として特定健診・特定保健指導を実施しました。これは国保加入者のうち、40歳から74歳までの方を対象としているものです。結果としては、3地域の合計で対象者2,655人のうち808人の方に受診いただき、受診率は30.4%でした。これは集団健診を受けられた方の数字であり、個別に人間ドックを受診された方や、集団検診後の受診勧奨により受診される方の数字が今後上乗せされます。最終的には、昨年度を超える数の方の受診を見込んでいます。今後も受診率の向上を目指し、より積極的な受診勧奨を進めていきます。繰り返し申し上げていますが、健康な体は何よりの資本です。今年度受診されなかった方は、来年は必ずご受診いただき、生涯活躍の基礎となる健康な体をつくってまいりましょう。 最後に、主に高齢の方に向けた取り組みとして、認知症に関する取り組みをご紹介します。認知症になっても住みなれた地域で生活するために、医療及び介護の連携強化並びに認知症の人及びその家族への効果的な支援体制の強化を図ることを目的として、各種事業を実施しています。このたび、新たに美咲町認知症安心ガイドを作成しました。概要版は10月の「広報みさき」と一緒に全世帯へ配布していますので、ご一読ください。詳細版は役場、保険年金課と地域包括支援センターに備えつけてありますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。各種イベントの開催状況としては、10月30日に開催した講演会、認知症介護家族交流会、「いつまでも美咲町で暮らしたい、認知症になっても地域で暮らすために」には、40人の方にご参加いただきました。また、11月19日に亀甲商店街で実施した認知症見守り声かけ模擬訓練には、約30人の方にご協力をいただきました。認知症カフェや認知症サポーター養成講座についても、引き続き多くの方にご参加いただいています。改めて感謝申し上げます。町としては、さきに申し上げましたような取り組みにより、認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。 続いて、町民の皆様の関心の高い防災対策について申し上げます。 ことしは全国的に見ると、昨年、本町にも発令された大雨特別警報が多くの地域に発令され、特に台風19号は関東から東北地方にかけて甚大な被害をもたらしました。被災されました方々には、改めましてお見舞いを申し上げます。 美咲町におきましては、ことしは幸いなことに大きな被害はなかったものの、自然災害はいつ何どき発生するかわかりません。備えあれば憂いなし、この考えのもと、ことし9月に全町的な防災訓練を実施するとともに、各地域で行われている自主的な訓練や出前講座などを通じて、地域防災の啓発を行ってまいりました。また、各種団体との災害時における協定の締結、指定避難所へのみさきネットの整備、防災カメラの更新などにも取り組んできました。さらに、自主防災組織から要望の多かった避難所運営マニュアルについても完成しましたので、周知していきたいと考えています。また、9月議会の冒頭でもお伝えしていますが、防災上、ため池の適正な管理・保全が重要な課題となっており、今般、法律により農業用ため池の所有者、管理者の届け出が義務づけられました。美咲町においても、全体の約66%に当たる254カ所のため池について届け出が必要であり、先般、所有者、管理者の方々にお知らせをしているところです。届け出の期限は今月中となっていますので、ご協力をお願いいたします。今後も、ソフト・ハードの両面から防災力の強化に努めてまいります。 関連して、昨年の豪雨災害の復旧状況についてお知らせします。 現在、公共土木施設災害5割、農地災害6割、農業用施設災害については4割程度の工事が完成しています。近隣の市町では、いまだに工事契約ができず苦労されていると聞いていますが、我が町におきましては建設業協会の皆様のご尽力により全ての工事につきまして入札が終わり、今月中に契約が完了する予定です。まだまだ復旧には時間がかかりますが、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 次は、本町の基幹産業である農林業の状況についてご報告いたします。 本町の農業振興は、いわゆる中山間地域がそのほとんどを占める地理的条件の中で、各集落に共通する問題として、農地の荒廃化や担い手不足の解消といったものが上げられます。一朝一夕には解決できない課題ではありますが、対策として今回の補正予算に荒廃農地等の再生事業を計上しています。これは特に若い世代の農業者で、荒廃農地を再生し、営農所得増加と安定経営を目指し、さらに規模拡大を計画している方を対象としたものです。このような事業を通じ、新たな農業者や規模拡大農家が生まれることを期待しています。 地域経済の活性化のためには、観光も重要な分野です。本町の現状ですが、これまで観光協会を有していなかったため、産業観光課を中心に観光振興策を展開してきました。しかし、今後は美咲町内関係機関との連携のもと、組織で戦略的ににぎわいの創出に取り組めるよう、観光推進組織、いわゆるDMOの設立に向けて準備を進めてまいります。 他方で、見直すべき点もあります。町内各地で開催されている各種イベントについては多くの来場者があり、町外からの誘客に貢献しており、まちづくりに一役買っています。しかし、長年続けてきたイベントも、近年、来場者の方からいろいろなご意見をいただくことがふえてきていることや、担い手の確保が困難になってきているものもあることから、運営も含め今後のあり方について検証を行い、来年度以降に反映させていきたいと考えています。 ここからは、日々の町民の皆様の生活に関連する身近なものについてご説明いたします。 窓口サービスの利便性の向上を目的に実施を予定しているマイナンバーカードを使用しての住民票などのコンビニ交付サービスについては、令和2年2月4日をサービス開始日として準備を行っています。このコンビニ交付サービスは、マイナンバーカードを持っている方なら、多機能端末機を設置している全国のコンビニエンスストアで午前6時半から午後11時までの間、休日においてもご本人の住民票、印鑑証明書、所得課税証明書を取得できるものです。役場窓口では1通200円で証明書を発行しているところ、コンビニ交付サービスをご利用いただくと、令和3年度末まで50円引きの1通150円で証明書を発行することとします。今後、マイナンバーカードを利用してのポイント還元や健康保険証としての利用も予定されています。町民の皆様には、積極的な取得をお願いいたします。 次に、生活環境に関することですが、先月3日の日曜日には、町内一斉清掃の日として早朝からお住まいの地域での清掃活動などを実施していただきました。多くの町民の皆様の積極的なご参加のもと、地域の環境美化にご協力いただきまして深く感謝申し上げます。 町民の皆様の生活に欠かせないものが、安全でおいしい水です。本町の水道事業は、来年4月に簡易水道事業からの上水道事業への事業変更を実施します。これは、現在の7つの特別会計で運営している11簡易水道事業を一つの事業、一つの会計とし、美咲町上水道事業として運営を行ってまいります。上水道事業は地方公営企業法の適用を受けることとなり、会計処理が民間企業の会計基準に近い形の地方公営企業会計となります。公営企業会計は官公庁会計と異なり、経営の能率化に重点を置いていることから、地方公営企業としての経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉の増進を図るように運営されることが期待され、求められることとなります。今定例会において、美咲町水道事業の設置等に関する条例などの新規の条例3件及び関係条例の整備に関する条例案を上程させていただいています。今年度も残り4カ月となりましたが、円滑な事業移行を行い、安全でおいしい水の提供に努めてまいります。 これまでに申し上げました多くの取り組みを着実に推し進め、町民福祉を向上させていくためには、優秀で意欲のある職員の確保が必要不可欠です。また、本町では、40歳代後半から50歳代の職員が多くなっており、この世代の職員の退職に備え、今から計画的に職員を採用し、育成を図っていく必要があります。しかし、全国的な人手不足により、本町におきましても職員の確保につきましては困難を極めている現状です。このような状況の中、積極的に採用活動を展開した結果、令和2年度採用の職員のうち、事務職員、総合福祉職員、保育士、保健師、栄養士につきましては合計19人の採用を見込んでおり、ある程度人員確保のめどがついたところです。しかし、土木職員につきましては応募自体がゼロという厳しい結果となり、来年度以降の大きな課題となりました。住民サービスを安定的に提供していくためには、知恵を出し合いながら次代の美咲町を担う優秀な人材の発掘、確保に努めるとともに、長時間労働の解消を初めとする取り組みにより、若者にとって働きやすく、魅力的で選ばれる職場づくりを行ってまいります。 さて、ことし5月、天皇陛下がご即位されました。即位礼正殿の儀を初めとする各式典がつつがなく挙行され、国民がこぞってことほぐ中、令和という新しい時代のスタートが切られたことを大変喜ばしく思います。明治、大正、昭和、平成、そして令和、約150年もの間に世の中は一変し、本町では急速に少子・高齢化と過疎化が進んでいます。しかし、この課題に真正面から立ち向かい、先人たちから受け継いだ美咲町をより豊かで住みよい形で子や孫の世代に引き継いでいくことは、今を生きる我々に課せられた責務であります。今こそ美咲町の目指すべき形、理想をしっかりと掲げ、新しい令和の時代にふさわしく、希望にあふれ、誇りある美咲町をつくり上げていこうではありませんか。そして、次の世代へと引き渡していくその責任を、皆さん、ともに果たしていこうではありませんか。 以上、諸般のご報告とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。 議案につきましては、副町長から説明させますので、お聞き取りのほどをよろしくお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) 今定例会に提案させていただく議案は、条例の制定7件、条例の一部改正5件、一般会計補正予算並びに特別会計補正予算6件、財産の取得1件、過疎地域自立促進市町村計画の変更1件の計20議案と報告案件3件でございます。 それでは、議案第119号から議案第138号につきまして提案理由並びに議案内容の説明、及び報告第7号から第9号についてご報告させていただきます。 1ページ、議案第119号地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例でありますが、これは地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例を制定するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。 7ページ、議案第120号美咲町成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係条例の整備に関する条例でありますが、成年被後見人の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行により関係条例を制定するものであり、施行日は公布の日からであります。 9ページ、議案第121号消費税及び地方消費税の総額表示に伴う関係条例の整備に関する条例でありますが、10月1日の消費税及び地方消費税の税率引き上げに伴い、9月定例会において公の施設の使用料等の改正議決をいただいたところでありますが、使用料等の金額表示が外税方式、内税方式と混在し、わかりにくかったため、全てを内税方式とし、総額表示を行うことで利用者にわかりやすくするため、条例を改正するものであります。施行日は公布の日からであります。 28ページ、議案第122号美咲町水道事業の設置等に関する条例でありますが、簡易水道事業を上水道事業に統合し、地方公営企業法を適用することに伴い条例を制定するものであります。施行日は令和2年4月1日であります。 31ページ、議案第123号美咲町水道事業職員の給与の種類及び基準に関する条例でありますが、簡易水道事業を上水道事業に統合し、地方公営企業法を適用することに伴い条例を制定するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。 36ページ、議案第124号美咲町水道事業の剰余金の処分等に関する条例でありますが、簡易水道事業を上水道事業に統合し、地方公営企業法を適用することに伴い条例を制定するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。 38ページ、議案第125号美咲町水道事業の設置等に関する条例の施行に伴う関係条例の整備に関する条例でありますが、美咲町水道事業の設置等に関する条例の施行に伴い関係条例の一部を改正するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。 42ページ、議案第126号美咲町印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例でありますが、個人番号カードを利用し、コンビニエンスストアに設置してある多機能端末機から印鑑登録証明書等を取得できるよう自動交付サービスを導入するため条例の一部を改正するものであり、施行日は令和2年2月4日であります。 43ページ、議案第127号美咲町津山・柵原・吉井線共同バス運行事業に関する条例の一部を改正する条例でありますが、利用者の利便性の向上を目的に、イオンモール津山へ乗り入れするため条例の一部を改正するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。 46ページ、議案第128号美咲町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でありますが、職員給与について人事院勧告に基づく改定を行うためのものであり、内容は初任給及び俸給月額を0.09%、勤勉手当を0.05月分引き上げ、民間給与との格差を埋めるため条例の一部を改正するものであり、施行日は平成31年4月1日にさかのぼり施行するものであります。 55ページ、議案第129号美咲町証明等手数料条例の一部を改正する条例でありますが、個人番号カードを利用し、コンビニエンスストアに設置してある多機能端末機から印鑑登録証明書等を取得できる自動交付サービスの手数料を設定するため条例の一部を改正するものであり、施行日は令和2年2月4日であります。ただし、多機能端末機を用いる場合の手数料の金額は、令和4年3月31日までであります。 56ページ、議案第130号美咲町福祉巡回バスの設置及び管理運行に関する条例の一部を改正する条例でありますが、美咲町福祉巡回バス中央線、旭線及び柵原線の利用者減少に伴い路線を廃止するため条例の一部を改正するものであり、施行日は令和2年4月1日であります。なお、路線廃止に伴い、黄福タクシーの運行を交通手段の代替事業とするものであります。 次に、議案第131号令和元年度美咲町一般会計補正予算(第4号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ4,938万8,000円を追加し、総額を110億5,770万6,000円にするものであります。なお、2ページ、第1表に歳入歳出予算補正、5ページ、第2表に債務負担行為、6ページ、第3表に地方債補正を掲げておりますので、ご確認願います。 歳入の主なものは、8ページ、15款国庫支出金396万9,000円の追加であります。 1項国庫負担金では、民生費国庫負担金309万円の追加、これは子供のための教育・保育給付交付金271万9,000円などであります。 2項国庫補助金では、87万9,000円の追加であります。これは個人番号カード交付事務費補助金61万5,000円などであります。 次に、9ページ、16款県支出金969万9,000円の減額であります。 2項県補助金の農村地域防災減災事業補助金55万円の追加、これは農道橋梁点検事業の県補助金などであります。また、岡山県荒廃農地等利活用促進交付金60万9,000円の追加、これは荒廃農地等を引き受けて営農を再開する農業者や農地中間管理機構等が行う再生作業、土壌改良、営農定着、加工販売の試行、施設等整備を総合的に支援する事業であります。 第3項県委託金は、4月に執行された県議会議員選挙費でありますが、久米郡選挙区では無投票であったため922万6,000円の減額、また7月に執行された参議院議員選挙費は380万4,000円の減額であります。 10ページ、同項の小学校における不登校対策実践研究事業委託金75万円の追加、これは新たな不登校を生まない取り組みを中心に専門指導員の設置等を行い、不登校、長期欠席傾向にある児童や家庭への積極的な支援を行うための追加分であります。 次に、19款繰入金20万円の追加であります。これは発光ダイオード防犯灯設置基金繰入金を追加するものであります。 次に、21款諸収入416万円の追加であります。これは職員派遣を行っている一部事務組合の派遣職員給与の負担金63万2,000円の追加、4保育園の給食費268万8,000円の追加などであります。 次に、11ページ、22款町債5,007万円の追加であります。これは加美小学校大規模改修事業に伴う学校教育施設等整備事業債4,100万円の追加と、本山寺保存修理事業に伴う社会教育施設費整備事業債550万円の追加などであります。 一方、歳出でありますが、全体の共通事項としまして、一般職人件費等、人事院勧告を含めた再精査を行っております。 13ページ、第2款総務費2,272万6,000円の減額であります。 1項総務管理費、5目財産管理費では、当初予算で議決いただいております町長車購入事業費542万6,000円などの減額をし、車検を受けるための予算措置の組み替えを行っております。町長車購入に当たっては、今後、柵原義務教育学校等大規模事業が控えており、町長みずからが判断され、今期での購入を見送ることといたしました。議員皆様のご理解をいただきながら、大変失礼とは存じますが、ご理解のほどをよろしくお願いをいたします。 7目企画費は、県支出金精算金351万4,000円の追加、これは平成28年度から平成29年度に実施しました結婚推進事業交付金の返還金であります。 14ページ、4項選挙費では、4月に執行された県議会議員選挙費922万6,000円の減額及び7月に執行された参議院議員選挙費は380万4,000円の減額であります。 次に、15ページ、3款民生費1,300万円の追加であります。 1項社会福祉費、6目自立支援給付費では、障害者等補助具扶助235万1,000円の追加、16ページ、2項児童福祉費、3目児童福祉施設費では、保育所広域入所委託料492万7,000円の追加などであります。 次に、17ページ、4款衛生費61万5,000円の減額であります。 1項保健衛生費、1目保健衛生総務費では、統合簡易水道事業特別会計繰出金450万円の追加で、2目予防費では、予防接種事業費472万7,000円の減額などであります。 次に、18ページ、6款農林水産業費180万5,000円の追加であります。 1項農業費、3目農業振興費では、荒廃農用地等利活用促進事業60万9,000円の追加、これは荒廃農地等を引き受けて営農を再開する農業者や、農地中間管理機構が行う再生作業、土壌改良、営農定着、加工販売の試行、施設等整備を総合的に支援する事業であります。 5目農地費では、農山漁村地域整備交付金、農地整備事業61万円の追加、これは農道橋梁点検事業の追加分であります。 次に、20ページ、7款商工費88万円の追加であります。これは棚田公園に注ぎ込む水路が埋没しており、公園内のビオトープに水が流入しにくくなっているため修繕を行うものであります。 次に、8款土木費25万7,000円の追加であります。 2項道路橋梁費、2目道路維持費では、道路維持臨時管理費523万8,000円の追加、3目道路新設改良費では、町道改良事業1,090万9,000円の減額、町道舗装事業301万2,000円の追加などであります。 次に、21ページ、9款消防費79万2,000円の追加であります。 1項消防費、2目非常備消防費では、郡消防連絡協議会特別負担金92万4,000円の追加、これは来年度から岡山県消防操法訓練大会が水出し操法に変更となるため、可搬ポンプを久米郡消防連絡協議会所有という形で久米南町と共同で購入するための負担金であります。 次に、22ページ、10款教育費3,909万4,000円の追加であります。 2項小学校費、1目学校管理費では、加美小学校大規模改修事業費4,003万7,000円の追加、2目教育振興費では、小学校における不登校対策実践研究事業75万円の追加などであります。 次に、25ページ、11款災害復旧費1,813万8,000円の追加であります。 1項農林水産業施設災害復旧費では、過年災害復旧事業費1,073万3,000円の追加、2項公共土木施設災害復旧費では、過年災害復旧事業費683万6,000円の追加、3項文教施設災害復旧費では、過年災害復旧事業費56万9,000円の追加などであります。 次に、26ページ、15款予備費376万3,000円の追加であります。 28ページ、議案第132号令和元年度美咲町みさきネット事業特別会計補正予算(第2号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ393万円を追加し、総額を7億6,771万8,000円にするものであります。これは歳入に分担金393万円を追加し、歳出はみさきネット経常管理費に111万3,000円と臨時管理費に312万8,000円を追加し、予備費を31万1,000円減額するものであります。 33ページ、議案第133号令和元年度美咲町柵原北部簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ640万円を追加し、総額を2億3,340万7,000円にするものであります。これは歳入の町債に640万円を追加し、歳出は簡易水道費に889万4,000円を追加し、予備費を249万4,000円減額するものであります。 39ページ、議案第134号令和元年度美咲町柵原中央簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ640万円を減額し、総額を2億318万6,000円にするものであります。これは歳入の町債を640万円減額し、歳出は簡易水道費を389万4,000円とし、予備費を250万6,000円減額するものであります。 45ページ、議案第135号令和元年度美咲町統合簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ450万円を追加し、総額を2億2,796万8,000円にするものであります。これは歳入に一般会計繰入金450万円を追加し、歳出の簡易水道費に453万8,000円を追加し、予備費を3万8,000円減額するものであります。 50ページ、議案第136号令和元年度美咲町中央打穴・大垪和簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)であります。 歳入歳出予算の総額にそれぞれ300万1,000円を追加し、総額を8,157万円にするものであります。これは歳入に諸収入300万1,000円を追加し、歳出の簡易水道費に300万1,000円を追加するものであります。 57ページ、議案第137号財産の取得についてでありますが、津山・柵原・吉井線共同バス車両老朽化に伴い、乗り合い用中型バス車両1台53名定員を更新し、取得するものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び美咲町の議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決を求めるものであります。取得金額は1,589万8,151円で、うち消費税額は143万5,787円であります。取得の相手方は、津山市津山口中通259番地、岡山日野自動車株式会社津山支店支店長坂本裕司氏であります。 58ページ、議案第138号美咲町過疎地域自立促進市町村計画の変更についてでありますが、簡易水道設備更新改良事業等を追加するため、過疎地域自立促進特別措置法第6条第7項の規定により議会の議決を求めるものであります。 次に、60ページ、報告第7号専決処分した訴えの提起前の和解の報告についてであります。 地方自治法第110条第1項の規定により専決処分したもので、同条第2項の規定により報告するものであります。理由につきましては、町長の専決事項の指定について、事項は美咲町営住宅管理条例の規定に基づく住宅家賃の支払い及び住宅明け渡しに係る訴えの提起、和解及び調停に関することに該当するためであります。事件名は、滞納賃料支払い請求和解申し立て事件、請求内容は、美咲町営住宅使用料及び督促状発行手数料の総額、計207万7,015円であります。 次に、62ページ、報告第8号専決処分した訴えの提起の報告についてであります。 地方自治法第110条第1項の規定により専決処分したもので、同条第2項の規定により報告するものであります。理由は、町長の専決事項の指定について、事項7に該当し、請求の価格が140万円以下の訴えの提起、和解及び調停に関することに該当するためであります。事件名、簡易水道使用料請求事件、請求内容は、簡易水道事業の使用料及び督促状発行手数料総額2万4,990円であります。 次に、64ページ、報告第9号専決処分した訴えの提起の報告についてであります。 地方自治法第180条第1項の規定により専決処分したもので、同条第2項の規定により報告するものであります。理由は、町長の専決事項の指定について、事項7に該当し、請求価格が140万円以下の訴えの提起、和解及び調停に関することに該当するためです。事件名は、簡易水道使用料請求事件、請求内容、簡易水道事業の使用料及び督促状発行手数料の総額5万8,660円であります。 以上、20議案につきまして、提案理由並びに議案内容の説明及び報告3件についてご報告をさせていただきました。なお、読み間違え等がございましたら議案書が正しいものとご理解をいただき、適正妥当なご議決を賜りますようよろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 議案第119号から議案第138号について、提案理由、報告事案の説明は以上お聞きのとおりです。 ここで、ただいまから午後1時まで休憩します。(午後0時03分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き会議を再開します。(午後1時00分) ただいまの出席議員は13人です。 日程第8、一般質問。 これから一般質問を行います。 なお、この際申し上げておきます。会議規則第54条の発言内容の制限及び第55条の質疑回数の規定を遵守願うとともに、第56条の発言時間の制限により質問時間が30分までと決定されていますので、ご承知願います。 それでは、5番延原議員の質問から行います。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) こんにちは。5番延原正憲です。12月定例議会の一般質問のトップバッターとして登場させていただいております。 先ほどは、青野町長の就任1周年の行政報告を感慨深くお聞きいたしました。激動の1年間だっただろうと思います。これからも町民のしあわせのため、先頭に立って頑張っていただきたいと思います。私たち議員も、いろいろな町民の代表として努力してまいりたいと思っております。私からは、事前に通告書で提出しております2項目の一般質問を予定しておりますので、誠意ある前向きなご答弁をお願いします。 私の一般質問は、美作岡山道路を活用した地域振興策はと、日本版DMOへの取り組みはの2項目であります。事前に通告しておりますので、具体的な回答を期待しております。 まず、美作岡山道路を活用した地域振興策についてであります。通告書を読み上げます。 美作岡山道路計画は、測量作業を終えて、この12月20日から道路設計の地元協議が開始されます。また、11月16日には第3回飯岡地区ワークショップも開催されました。 そこで、(1)として、このワークショップでの意見集約と具体的な振興策への取り組みを確認をしたい。 次に、(2)として、設計協議の具体的な進め方と町の役割をどのように考えているのか確認をしたい。 最後の(3)として、老朽化している滝谷池の改修に向けてのタイムスケジュールを確認したい。 以上の3点でございます。 先ほど町長の行政報告においても、美作岡山道路の早期全線開通については、第三次の振興計画にも重要施策として明記するというお話を聞いております。全面的に取り組む決意をお聞きしたところであります。美作岡山道路の早期全線開通につきましては、私たち美咲町民だけでなく、岡山県の北東部の県民にとっても非常に重要なインフラの整備であります。今月20日金曜日午後7時から、道路設計に関する地元協議として第8回目の地元説明会が開催される予定です。どのような道路設計が示されるのか、強い関心を持っているところであります。そこから個別具体的な設計協議が始まりますので、地域発展のため、前向きに協議に参画してまいりたいというふうに思っております。また、11月16日の土曜日10時から開催された飯岡地区住民を対象とした第3回ワークショップは、これまでの2回のワークショップでの柵原インターを生かした飯岡地区の発展に向けて、自分たちでつくる町を主題に積極的な意見が出されました。まさに、青野町長がこれまでの所信表明でお話しになり、きょうの行政報告でもお話しになった小規模多機能自治について、飯岡地区住民の一人として地域づくりにどのように参画していくのかを考えさせられる貴重な機会でありました。町長にはこれらの貴重な意見をしっかりと受けとめていただき、行政として支援できることは積極的に取り組んでいただきたいというふうに思っております。 そこで、1点目として、このワークショップでの意見を踏まえ、具体的な地区の振興策をお考えであれば確認をしたい。 次に、2点目として、今月20日の説明会の予定ですが、道路設計図が示されて具体的な設計協議が開始されると思いますが、道路事業者である岡山県と地区住民や土地所有者などの協議の場に地元の町としてどのようにかかわっていくのか、そのスタンスを確認をしたい。 最後の3点目の滝谷池の改修計画については、これまで一貫してこの道路計画と、それから内水排水計画と、この3つを一体として対応するとの見解が示されておりますが、この道路が設計協議の段階となっている今、並行して手続は進められているのか、具体的なスケジュールがわかれば確認をしたい。 以上であります。 ○議長(松島啓君) 答弁者、山本柵原総合支所産業建設課長。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) 柵原産業建設課の山本でございます。5番延原議員のご質問についてお答えしたいなというふうに思っております。 先ほども言われましたワークショップでは、地域の皆様が将来の飯岡の姿をさまざまな角度から考えられて、みずから積極的にできることから取り組むことの大切さを発表されていました。町としても、地区の皆様の意見を聞きながら道路計画に関連した周辺整備に取り組んでいきたいというふうに思っております。そして、設計協議、地元説明会、先ほども申されましたが今月20日に飯岡の老人憩いの家で開催いたす予定でございますが、地区や皆様方のご要望をしっかりとここでお聞きして丁寧な対応に心がけて取り組んでいきたいというふうに思っております。 そして、滝谷池の改修については、道路計画について地元の皆さんの同意が得られましたら道路の用地測量に入り、受益者、受益面積が確定した後にため池の改修の事業採択申請を出し、土地改良法の手続を行い、ため池の改修事業の採択をいただきましたら、ため池の改修に必要な用地を確保して工事着手となります。また、そうすると工事期間は3年程度を見越す予定となっております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 答弁漏れがありますか。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) シナリオがちょっと飛びました。失礼しました。内水対策については、現在の町では基本計画の検討を進めておりまして、ということでございまして、これで検討を進めていきながら皆さんにお話をする機会を設けたいなというふうに思っております。ということでございますが。 ○議長(松島啓君) 再質問はありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) いろいろ具体的なお話が聞けたなと思いました。総論的なご返事のようだったです。 再質問として、飯岡地区の振興策については、実は県が提示しているルート周辺、道路計画予定地周辺では、町道の拡張整備とか公共工事が凍結されております。現在、美作道路の設計協議が開始されることになったことから、これらの周辺整備の公共工事の再開を強く要望していきたいというふうに思っているところです。特に、内水排水事業や滝谷池の防災改修事業を初めとして、美作岡山道路の高架になれば側道の話とか排水路、それに接続する町道や水路の整備、工事用車両のための道路整備、さらには道路建設の残土を活用して道路予定地周辺の残存する農地の圃場整備、それから宅地造成、それから移転先用地の提供など、地区住民の要望をしっかり聞き取っていただいて、県へ要望すべき事項と町で対応すべき事項とをしっかり仕分けをしていただき、その実現に努力していただきたいと考えております。 そこでまず、地域住民の要望を取りまとめの窓口ということで専担者の配置は継続できるのかどうか、継続して専担者を配置していただけるのかどうか。 次に、12月20日の説明会では岡山県と美咲町の共同開催となるというふうに思いますけれども、飯岡地域の振興策など町に対する要望なんかもその場で出してよろしいのでしょうか。あくまでも道路関係の要望に限定されるおつもりかどうか、これも確認をしたい。 最後に、滝谷池改修に関連しまして、これまでは防災ため池の改修事業ということで、地元負担割合、これは町が6%というふうに聞いております。国庫補助が55%、県の補助が39%、残る6%が町の負担、そのうちの町の負担の1割、要するに0.6%が地元負担というふうにこれまでお聞きしておりますが、ため池の改修について、補助制度が大きく変わっていく中でこの0.6%の事務負担が変わるのかどうか、変わる見込みがあるのかどうか、そこら辺についてもわかれば確認をしたい。 以上3点、お願いします。 ○議長(松島啓君) 山本柵原総合支所産業建設課長。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) それでは、柵原産業建設課の山本がお答え申し上げます。順番が前後するかもわかりませんが、私も私なりにいろいろとまとめたものがあって済みませんが。 先ほど申し上げましたように、美作岡山道路の地元同意が得られましたら順次進行してまいります。さらに、先ほども心配されました周辺道路の整備や圃場の整備、発生残土の有効利用も並行して検討を進めてまいります。対応窓口の専任担当者の配置についても、これも検討しておりますので。 それから、周辺整備の要望についてですが、まずは岡山県道路計画についてご意見をお聞きして、今後の話の中で周辺整備のご要望もございましたら、それを踏まえて計画を固めてまいります。 それから、滝谷池の改修の地元負担については現在のところ変動はありません。 以上でございます。            (5番延原正憲君「ちょっと答弁漏れです」と呼ぶ) ○議長(松島啓君) 延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 説明会ではもういろんな要望を出していいというふうに理解してよろしいですね。それが一つと、それから専担者の配置は検討しているんじゃなくて、もう予算があるんじゃないですか、来年度についても。だから、検討じゃなくて、もう続けるというような感じのご回答をもらえたらと思うんですが、その2点です。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) 答弁漏れがあってどうも済みません。失礼しました。専任の担当者は来年も置きます。それから、その前は何だったですかね。            (5番延原正憲君「質問を道路だけに言うのか、飯岡地域までの……」と呼ぶ) 質問の内容については、質問の内容をお聞きしながら対応していきたいと思いますが、中心は道路の話であって、それに付随して絶対に皆様からいろんな周辺整備の話が出てくると思います。それについては私どもがお受けいたしますので、教えてください。            (5番延原正憲君「わかりました」と呼ぶ) 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問、ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 再質問についてはわかりました。返事をいただきました。 再々質問として、道路計画の早期合意につきましては、内水対策や老朽ため池の対策など、地域住民の安全・安心に非常に直結している事案であります。現在の状態のまま、内水対策ができてない、ため池の改修もできてない、そのような状態が飯岡地区の住民にとっては一番危険な状況であるということを十分認識していただきたいと思います。一日でも早く地元合意を取りつけるためにも、用地提供者はもちろん、地区住民の要望については町として最大限の支援をすることを、先ほども町長のほうからも表明がありましたが、再度、町長のほうからこの決意のほどを確認をしたい。 そして、工事車両の交通安全対策や工事車両の排気ガス、騒音対策や振動による地盤の不同沈下対策など、想定できるいろいろな課題がこれからも発生すると思いますので、岡山県にしっかりと要望するなど地元の対策に真摯に対応をお願いしたいということで、最後に町長、ご返事をお願いします。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員の再々質問で、これから工事に伴うさまざまな課題についてのお尋ねにお答えをいたします。 地域の皆様のご要望につきましては、可能な限りの対応をいたします。そして、工事の進行に伴い発生すると考えられるさまざまな課題に対する対策につきまして、事業主体の岡山県に強く要望し、地域の皆様への影響をできるだけ軽減するよう努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) それでは、5番延原議員の次の質問に移ります。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 美岡道路、一日も早くということで、しっかりご努力をお願いしたいというふうに思っております。 次の質問に移ります。 日本版DMOについてであります。通告書を読み上げます。 先般10月に議員全員研修で北海道の美瑛町丘のまちびえいDMOの活動状況の視察に参加いたしました。 そこで、(1)として、観光協会のない美咲町にとりまして観光振興策の現在の取り組み状況を確認をしたい。 次に、(2)として、国、観光庁なんですが、が推進している日本版DMO(観光地域づくり法人)の登録に取り組む計画があれば確認したいということであります。国(観光庁)が日本版DMOとして登録されている法人数につきましては、令和元年8月7日現在で全国で136とのデータがあります。有効に活動できていない法人も多いとも聞いておりますが、その中で非常に有効に活動されている丘のまちびえいDMOの視察ができたことは非常に有意義な研修でありました。当然ながら、視察先の美瑛町と我が美咲町とでは観光資源にも異質なものが多くあります。町内の観光資源を有機的に結びつけた滞在型観光に発展させるためには、公民連携の活動組織を立ち上げ、実績を積み上げてDMOの登録に挑戦すべきではないかと強く感じました。 そこでまず、観光協会のない美咲町にとって観光振興策はどのような体制で取り組まれているのか、現状を確認をしたい。また、先ほども町長のほうでDMOの取り組みのお話が行政報告の中でありました。取り組んでいけると、取り組みたいという方向性もお示しになりましたが、日本版のDMOの登録の必要性をもう十分認識されていると思いますけれども、どのような計画で取り組んでいくのか、もし具体的な検討が進んでいるのであれば確認をしたい。この2点です。 以上です。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 延原議員から日本版DMOへの取り組みに関し、観光協会のない我が町の観光振興策はといったお尋ねをいただきました。 県北では津山市を初め、ほとんどの自治体で観光協会などが設置をしており、地域の観光案内や観光振興に取り組まれているところです。 美咲町におきましては、議員ご指摘のとおり観光協会は設置しておらず、また商工会にも観光部門がなく、本町産業観光課において観光振興に関する業務を行っているのみであります。町内には、柵原ふれあい鉱山公園を初め、まきばの館、三休公園、大垪和西、小山といった日本の棚田百選の棚田など、多くの観光資源があります。それぞれを結びつけたツアー企画などはありませんが、定期的に観光パンフレットを作成することや観光客の棚田の見学など、担当者が対応できる範囲で業務を行ってきております。今年度は地方創生推進交付金を活用し、町内の観光施設などを結んだ日帰りのバスツアーを2日間にわたりまして試験的に企画をいたしましたところ、定員いっぱいのお客様に参加をいただき、大変暑い時期ではありましたが好評をいただきました。今回は単発となりましたが、バスツアーは町外からの観光客の誘客には欠かせないものだと実感をいたしましたし、田舎の素朴な豆腐づくりでありますとか百々人形づくりなど、そうした体験に対して非常に参加者の方から好評をいただいたところであります。全国的にも有名になりました食堂かめっち。など、さらなる知名度の向上が必要で、次のステップにつなげるためにも、継続した情報発信も必要であると考えております。町単独での事業は組織化されていないこともあり、大きな動きにつながってはいませんが、県北一帯での観光振興につきましては美作国観光連盟が設立されており、圏域の全ての自治体が加入しているところです。平成30年度は観光連盟の一員として、首都圏において特産品の販売や観光PRを行っているほか、岡山県大阪事務所の主催するイベントにも参加しており、単独ではなかなかできないことでも連携して取り組んでおります。 2つ目の日本版DMOの登録に取り組む計画、考えはといったご質問にお答えをいたします。 地方創生推進交付金、城下町と黄福のまち観光産業創造事業として平成29年度から津山市との広域連携により取り組んでいるところですが、そのコアプロジェクトには、たまごかけごはんで世界進出を初め、美咲らしいDMOづくり、インバウンド戦略など、5項目について計画しています。日本版DMOは、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役として、多様な関係者と協働しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための調整機能を備えた法人を意味しています。美咲らしいDMOづくりは、これらの機能を踏まえた上で、自立的で持続可能な経済的循環の仕組みをつくり出すことを目的とした組織をイメージしています。DMO設立の前段として取り組むべき課題もあり、設立に向けた準備的協議の場をつくるとともに関係者の人選などを進め、できれば年度内にも協議の場を設けたいと考えており、登録に向けて事業を進める予定であります。詳細は担当課長に説明させます。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長(立石克之君) 産業観光課の立石でございます。よろしくお願いいたします。 延原議員のご質問に補足してお答えを申し上げます。 日本版DMO、観光地域づくり法人の登録に取り組む計画は、2番について補足をさせていただきます。 町長のご答弁の繰り返しにもなりますが、美咲町には観光振興の中心となる組織がなく、今回の交付金事業を進めるに当たりまして観光振興の組織づくりが必要となっております。DMOの法人登録は事務手続上、前段としてDMO候補法人の設立と登録が必要になります。まずは株式会社美咲物産と美咲町物産センターが母体となり、美咲町DMO候補法人の設立準備を進めてまいります。設立準備に向けての取り組みの一つには、美咲物産運営体制の強化が上げられます。そのほかにも、食堂かめっち。の集客力の改善など、知名度のある施設をさらに強化することも必要でございます。また、物産センターも運営支援としてアドバイザーの導入と運営組織の見直しを計画しております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問、ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 町長、それから産業観光課長の説明、大体よくわかったつもりなんですけど、ちょっと確認なんですが、先ほど町長から説明がございました、美咲らしいDMOという表現がありましたけど、これは県内全体を対象とした広域DMOに参加するのか、複数の市町村が連携する地域連携型のDMOなのか、それとも美咲町をエリアとした地域DMO、大きく分けて3種類の区分があるようなんですが、何を想定して前にされているのかな。多分、地域DMOだと思うんですけど、それをご返事いただきたいのと、産業観光課長のほうからDMO設立に向けた協議の場ということを言われておりましたが、何らかの協議会でも立ち上げられて組織を設立するような具体的なそういう段取りまでできているのか、そこら辺も確認したい。この2点をお願いいたします。 ○議長(松島啓君) 答弁者、立石産業観光課長。 ◎産業観光課長(立石克之君) 失礼いたします。産業観光課、立石でございます。 延原議員の再質問にお答えをいたします。 DMOのタイプと協議の場についてのご質問でよろしいですね。            (5番延原正憲君「そうです」と呼ぶ) 失礼いたしました。DMOは、ご指摘のように複数の都道府県にまたがる地方ブロックレベルの区域を一体とした観光地域として観光地域づくりを行う広域連携DMOと、複数の地方公共団体にまたがる区域を一体とした観光地域づくりを行う地域連携DMO、原則として基礎自治体である単独市町村の区域を一体とした観光地域づくりを行う地域DMOに区分されております。 本町におきましては、美咲町をエリアとして活動する地域DMOを予定しております。また、準備段階にあることから、協議会形式というよりも検討会議のようなものを想定しております。人選はこれからになりますが、それぞれの分野で活躍されている方など、実務面から設立準備に協力いただける方を考えております。目指すDMOの輪郭がはっきりしてくれば、検討の流れも加速すると考えております。時期を見計らいまして、協議の場もステップアップしていくと想定しております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問、ありますか。 5番延原議員。 ◆5番(延原正憲君) 大体、DMOの段取りみたいなものが、もう執行部のほうにはぼんやりでもできているのかなというふうに感じました。 日本版DMOとして、国(観光庁)の登録ができましたら、運営費の国庫補助が得られます。そのために非常に有効な制度だろうと思うんですけれども、この登録申請のためのいろんなデータを収集して、こういうDMOをつくるんですよということで登録をしていくんだろうというふうに、美瑛町もそういう段取りを踏まれてやっておられたようですけれども、そういうデータを蓄積していかないといけない一つのベースが必要だろうと思います。先ほど、美咲物産とか物産センターのお話も出ておりました。これのデータ収集とかはどのように、町が主体となって委託する予定なのかどうか、そこら辺も一つ、1点目、確認したい。 次に、検討会のメンバーについて、今、実務関係の人ということであったんですけど、どこまで詰まっているのか。まだ未定であれば、これから詰めるということでも結構ですけれども、検討会のメンバーについてのもう一度確認をしたい。 最後に、DMOを登録するためには、一つゴールを決めて段取りを進めるんだろうと思いますが、タイムスケジュールと予算措置とかをもし来年度の予算に盛り込むとか、そのようなところまでできておるんであればそれも確認したい。どこがそういうデータ集積の委託をするのか。それから、メンバーについての検討がどこまで進んでいるのか。それから最後に、タイムスケジュールと予算まではどこまで行っているのか。その3点、わかれば教えていただきたい。 ○議長(松島啓君) 立石産業観光課長。 ◎産業観光課長(立石克之君) 産業観光課、立石でございます。 延原議員の再々質問にお答えをいたします。 先ほど来の答弁と繰り返しになる部分はありますが、DMO候補法人が前段としての手続になります。関係する書類の作成等につきましては、先ほどアドバイザーの件も申し上げましたが、アドバイスをもらいながら町として現在のところ進めていく予定でございます。 それから、組織の形式ですが、また繰り返しになりますが、検討会議を進めてまいるということを申し上げました。人選はこれからになります。それぞれの分野で活躍されている方など、設立準備に協力いただける方を考えております。 なお、登録についての予算の枠組みでございますが、今年度のところは下準備、来年度に向けて候補法人の登録ということも視野に入れた中で予算を編成していきたいと思います。 以上であります。 ○議長(松島啓君) よろしいですか。            (5番延原正憲君「再々が終わりましたんで」と呼ぶ) 答弁漏れもありませんか。            (5番延原正憲君「一言だけ」と呼ぶ) はい。 ◆5番(延原正憲君) そういうことで、具体的に前へ進めていくということで、予算措置についても今年度は準備段階、令和2年度にはそれに向けて積み上げていきたいというようなお話でありました。DMOの設立に向けて、積極的に取り組む姿勢が一応確認できました。町内の観光資源を活用して地域の活性化に発展させるように、大いに期待をしております。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松島啓君) 以上で5番延原議員の質問を終了します。 続きまして、11番貝阿彌議員の質問に入ります。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 失礼をいたします。今定例会2番バッターとして一般質問をさせていただきます11番貝阿彌でございます。 改めまして、皆さんこんにちは。大変ご苦労さまでございます。 一般質問、2問通告をいたしております。 質問に入ります前に、私も一言だけご挨拶を申し上げたいなと思うわけですけれども、この1年を振り返ってみますと、平成31年と令和元年ということで、余すところ1カ月を切ったこの年、本当にいろんなことが全国各地で起きておる状況、また大きく網をかけていくならば、全世界でもいろんな状況が起きておるという状況の中で、私は9月議会のときに質問をさせていただきました第三次振興計画と、これからの町のあり方という中での副町長に答弁をいただきました公共施設等々の見直しであるとかというようなことも含めて大変な状況になってきておるということは、私が申し上げるまでもなく大変な状況というのは、財政的に本当に厳しい状況があるなあ。ただ、一つ、光明といったら何ですけれども、教育委員会のほうが出されまして、来年度からいよいよ小中一貫校という義務教育化の部分の新たな取り組みで進めていくということで、大きく人づくり、根幹に係る部分を協議していくことがなされるということで大変期待もしておるところでございまして、教育長に対しては失礼ながら今回は質問をそういうことでいたしておりませんけれども、大体よくわかっておるつもりでございます。町長、副町長等々に、そうした部分の中でお考えを聞ければと思います。町民の皆様方も、本当に師走に入り大変忙しい状況ではあろうかと思いますが、この12月議会によりまた新年が新たないい年に向けていけますようにという思いの中で質問をさせていただければというように思いますので、早速質問のほうへ入らせていただきます。 通告しておりますように、美咲町の第三次振興計画について考え方を問うということなんですけど、まず最初には、美咲町の将来像でありますまちづくりの基本理念、基本テーマ、基本方針、重点施策、方向及び構成する地域の役割について、基本構想が大変これから新町を形成していく上で重要になってこようかと思うわけですが、それについてせんだっての全協の席で、けさほど町長が説明をされた部分についての詳しい素案についても提出をいただいております。そうしたものを見せていただきながら、私なりに考えさせてもらっておることについてもお話をしてみたいなというようなことの中で、第二次振興計画をやはり十分に検証をした中で、こうしたことが次期計画に乗っていくんですよということを町長の口から、みずからわかりやすく説明をいただければもっとわかりやすいんかなというように思うわけでして、この振興計画についても、やはり軸足は町民においた中で計画されておるという中で、第二次振興計画が中途半端ではないだろうと思うんですけど、そうした意味で十分に検証がなされて第三次にという部分については、前にも申し上げましたように5年間という見直しの時期が過ぎておるにもかかわらず見直しがなされてなかったというようなことで、トップが交代したためかもわかりませんけれども、そうした中で新たな考え方によっての第三次計画をしていくということであろうかと思いますが、そうした部分で、まず第二次との大きな感じておられる違いを教えていただければというように思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 貝阿彌議員の美咲町第三次振興計画についてのお尋ねにお答えをいたします。 ことし3月の議会で、美咲町第二次振興計画の大幅な見直しが必要となることから、新たに美咲町第三次振興計画を策定する旨の表明をいたしました。それからきょうまで、地域みらい課を中心に、各課において計画全体の見直しを進めているところです。第二次振興計画と比較いたしまして、特に大きな変更としましては、計画期間を10年間から5年間に短縮するということであります。美咲町を取り巻く社会情勢は、急速な超高齢社会の進行と人口減少、高度情報通信社会の到来、大規模災害などの防災対策、地方分権の進展など、目まぐるしく変革をしています。こうしたことから、本計画が地域課題や住民ニーズに沿った実効性のある計画として常に機能し続けるよう、改定の必要があると判断をした際はいつでも柔軟に見直しできるものにしたいと考えています。 また、基本施策でありますが、協働のまちづくりと行財政運営の分野を大きく変更をしています。この2つの分野につきましては、これまでの取り組みを踏まえ、さらに充実、発展させていくことが必要であると感じております。来年度、令和2年度からの5年間については、協働のまちづくり分野においては小規模多機能自治を、行財政運営の分野においては行財政改革を重点的に推進していくことを計画に盛り込んでいます。本議会におきまして、第三次振興計画の素案をお示しさせていただきますので、ご意見をお聞かせいただきたいと存じます。 また、美咲町第二次振興計画を十分に検証したのかという質問にお答えをいたします。 美咲町第二次振興計画では、基本となる施策が23分野だったものを、第三次振興計画では38分野へと拡充し、新たに主要施策として主要事業、目標設定の項目をふやすなど、計画内容もより詳細なものにしています。しかしながら、第二次振興計画の主要施策全ての詳細な検証については、現在も検証を行っているところであります。それはどういうことかといいますと、本町では事務事業の評価が過去行われていなかったことから、検証に時間がかかっております。事務事業の評価は、現状を捉えるために事業の実績を把握し、実績をもとに現状の課題と事業の方向性を示すものであります。現状、本町では事務事業の評価の手法が確立されておりません。そのため、本年度中に試験的に事務事業の評価を行い、来年度からは本格実施をしたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問、ありますか。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 今、答弁を町長からいただきました部分についての第二次、三次の大きな違いというのは、10年間というような長期にわたってであればなかなか変わっていかないということですから短期5年間で見直しを行っていく。そうしたことによって、新たなものをどんどん出していくということであろうかと思います。 そうした中で、これからのまちづくりの最上位につけられております、私聞かせてもらったりする中で、ちょっと私が具体的にどうかなと思うところをこの中から抜粋をさせていただきまして見ております。まちづくりの最上位計画で、賢く収縮をするということで書いておられるんですが、先ほども町長の中にも賢くという言葉が出てきただろうと思うんですけども、この賢く収縮をするという部分について、具体的にこういったことが収縮していけば賢くできるんですよといったようなとこがちょっと一つお聞きしてみたいなと。 それから、町の未来についてということで、基本理念、住民が主役の協働のまちづくりということで、住民一人一人の個性と能力を多様な形で生かす、個性と能力の見きわめ、向き不向きなどの選択について、こうした機能をしていかれる部分の中で、今、町長が言われた事業評価制を取り入れてないのでなかなかわかりづらいんかなというところがあるんで、そうしたところをどのようにされるのか。 それから、地域の特性を生かしたまちづくりをこれから進めていかれるわけですけれども、地域での評価、活用の場の提供等々は行政主導で行われるのか。聞いておりますと、地域住民の方の主導で行っていくというようなことになろうかと思うんですけど、なかなか地域の方がそうしたことに着手してやっていくということになると難しいんかなということがありまして、誘い水であるとかはやっぱり行政サイドでやっていかないとなかなか難しいかなというように思うわけです。 それから、第2節にみらい指標という中で、人口減少に歯どめ、減少傾向を少しでも緩やかにしていこうということの中で、こういった政策を掲げてその減少対策に臨んでいくんですよというのを、これから3月31日までの3月議会に提案されるまでにそうしたことも大きく出されてくるんかなといったように期待をいたしておるところです。この素案の中で、2024年度で1万2,000人程度にというように書かれておったんだろうかと思うんですけれども、具体的にこの目標を上げておられるのは、そうした統計等々にのっとっていくと、大体1万2,000人程度に2025年度でなるといったような状況になっておろうかと思います。そうした意味でいくと、こうした目標についても、3月に向けて見直しもしていくということかなあというようには思っておるところでございます。そうした中で、町長が言われております基本方針としての地域で支え合うまちづくりということで、小規模多機能自治ということで上げておられます。協働と補完性の原理に基づいたまちづくりになろうかと思うんですけれども、そうした協働と補完性についての判断基準であるとか判断をしていく組織であるとかというようなことについては、今現状ではどのように考えられておるのかということが一つお聞きしたい。 それから、基本方針の中の安全・安心のまちづくりの地域防災力の向上ということで書かれております。現在の災害のあり方を見るとき、我が町としての防災力の向上とは、具体的に考えて今言われていることは、個人であったり、地域であったり、自助、互助、共助ということについては、一定の割合で行政のほうから絶えず発信をし浸透させていこうということで、かなり大きくそういったことについては考え方もでき上がってきておるんかなといったように感じておるんですけども、公助の部分で大きく判断基準であるとかするなら、私は一つ思っておりますのは、この防災力の向上につけてということで、やっぱり財政力の問題が大きく起因をしてくるんではないかなというように思うわけです。いつも災害が起きたときに、国なり県なり言われておるのは、起きた災害の大きさがいつ何どきでも想定外の災害であったと済まされているような状況ではないかなといったように思います。とうとい命が奪われた災害によってそのことを感じるというような、いわゆる後追いになっておるようなところをどうしても感じざるを得ません。それはやっぱり財政力の問題であろうかなというようには思います。そうしたことで、その防災力の向上についての行政としてのこういうことを踏まえて第三次計画に取り上げていくんですよといったようなことも、これから協議をされていくんであろうかというように思うわけですけれども、そうしたことについての執行部としての考え方があればお聞かせを願いたいと思います。 それから、暮らしやすいまちづくりという中で、環境整備と産業振興ということでここへうたわれておられます。もちろん、本当に地域資源の有効利用と新しいアイデアの創造や人材の育成を図ることによって、商品開発、人材育成等々に行政が先頭に立って立ち進めていくことによってそうしたことも改善をしていくんではないかなといったように思います。そうした中での思い。今、せんだってもお聞きしました、旭地域においてのまちづくりのデザインをお聞かせをいただいております部分について、大変結構な部分であろうかなといったように思う中で、私が一つ申し上げたいのは、町全体のグランドデザインをまず基本的につくり上げて、その中でこういったところ、こういったところ、こういったところという部分で、旭の三休であるとか観光であるとか、庁舎であるとかといったような、いわゆる時間的に早くやっていかにゃあいかんところを進めていくということについて反対をするわけではありませんけれども、そうした中で町民の人にわかりやすくそうした説明が行き届くのは、町全体のグランドデザインを考えた上でのそうした方向性へつなげていく。町長が言われておった、第三次計画にもそうしたものをうたい込んでいくということでありますので、ぜひともそういった中で、また担当者からちょっとお聞きしましたら、来年の3月ごろまでには中央地域であるとか旭地域、柵原地域においても、そうしたデザインを考えた部分の中でやっていくということですので、そうした意味で3月の時期には間に合うんかなといったように思っております。そうしたことについての計画性についてどのように捉えていっておられるか、その辺だけちょっと教えていただければというように思います。担当者でも結構ですし、町長の口からお聞かせいただければ大変ありがたいと思います。 以上です。 ○議長(松島啓君) 答弁者、青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 貝阿彌議員の再質問の中の賢く収縮するといったことについてのお尋ねに、主にお答えをいたします。 これも行財政改革の大きな柱でありますが、第三次振興計画には先ほど申し上げましたように行財政改革というのを新たに盛り込みたいと考えております。これはどういうことかといいますと、一つ目は行政の効率的、効果的な運営であります。事業の選択と集中、機構改革、適正な職員配置、分限処分の実施などを着実に進めてまいります。 2つ目は、質の高い行政サービスの推進です。情報化、人工知能ですがAI、RPAの導入、つまり人工知能、ロボットによる業務の自動化は、この先避けては通れないと感じています。 3つ目は、職員の育成であります。職員のコミュニケーション能力や政策形成能力、経営感覚やコスト意識など、職員の資質の向上を図るとともに、優秀、有能な職員を採用することが必要であると考えております。 4つ目は、施設の総合管理です。除却、複合化、再配置、長寿命化など、マネジメントを着実に実行していかなければなりません。 5つ目は、民間活力の活用です。業務のアウトソーシングや指定管理、PFIなど、民間活力を積極的に導入し、効率的で効果的な住民サービスの向上と経費の縮減を図ります。 6つ目は、収入確保策の推進です。未収金、滞納金の収納率の向上に努め、補助金、負担金、使用料の見直しを進めなければなりません。 以上の6つを柱として行財政改革を進めるためには、まずは事務事業の評価を行い、行政評価を行わなければならないと考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 私が判断をしております賢く収縮をしていくという部分について、一番感じ取れたのは、町民の方々が本当に納得をしていける状況の収縮をしていくんですよということではないかなといったように捉えたんですけれども、町長、6点ほど申し述べられておられましたところを見ますと、なかなか厳しい状況の部分で行財政改革を進める上においてということでありますんで、そうしたことでも町民の方々が本当に納得をしていく、その部分でいろんなものを改革をしていっても、住民として、来たらサービスが低下しておるじゃあないかとかいろんなことが起きる状況が起きないように、いわゆるそうした意味での賢く収縮をしていくということで、言葉が大変難しいんかなというように思ったわけで、ちょっと確認をさせていただいたような状況ですけれども。そうした意味で、町長がおっしゃられておることについては、行政内部についての収縮を図ってやっていくということが一番町民の方々の負託に応えていくことですよという部分につながってくるんかなというようにお聞きをしましたので、ぜひともそうした意味での第三次計画の中へ織り込んでいって、5年間でそういったことをうまく取り込んでいけるように期待を申し上げまして、この質問については以上で終わらせていただきます。 次の質問へ。 ○議長(松島啓君) それでは、11番貝阿彌議員の次の質問に移ります。 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 次の質問に移らせていただきます。 次の質問につきましては、通告しておりますのをちょっと読み上げますと、合併後の町の醸成についてということで、これは9月にもお聞かせをいただきまして、副町長のほうからそれぞれの旧3町に文化、歴史がある中で、そうしたことの中から考えたときに、安易な前例踏襲を避けてそれぞれにつなげていくということを言われておったと思うんですけれども、そうしたことが一番本当に厄介な問題になるんかなあという思いの中で、その時点で公共施設等々について点検等々が行われておるというようにお聞かせをいただいておりまして、町長もけさほどの行政報告の中でやっていっておると。そうした中で、必要であるとか必要でないとか、もうこういうふうにやっていかにゃあいかんというようなことを前向きに検討しておるという状況の中でおりまして、勇気を持ってそのことをやっていこうという道筋が見えましたんで、あえて副町長のそうした部分での考え方とかいろいろあったのかなあ。大きくは、町の温泉施設についても、3月31日をもってこういう状況にしたいんだというようなことについても町長のほうから報告がありました。本当に、これはやっぱり勇気の要ることにつながってくると思うわけです。これは誰が考えてみても、あの施設を今後ほんならどのように利用しどのように活かしていくんかというようなことも踏まえながら考えていかにゃあいかんだろうし、それよりももっともっと本当に老朽化の激しい施設等々が出てきておるんではないかなといったように思う中で、統合、再配備をしていって町民の方々の利便性に適して安全・安心の施設を残していくといったようなことにつながってこようかと思いますので、そうした部分で大体お聞きしておりますけど、その前例踏襲についてはこういった部分でやっておりますよというようなことがありましたら副町長のほうから教えていただければと思います。 ○議長(松島啓君) 忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) 貝阿彌議員のお尋ねについて、私なりの考えを申し述べたいと思います。 美咲町におきましては人口減少が進む中で、公共施設につきましては恐らく合併当時とほぼほぼ変わらぬ量を維持しているという現状にあると思います。それらの公共施設につきましては、議員も先ほどご指摘いただきましたように多くは老朽化をしておりまして、更新や改修が必要となっております。そのため、現在、そのあり方の検討を進めている最中でございます。検討の中では、当然これも議員からご指摘いただきましたとおり、その公共施設が現在の美咲町に真に必要なものであるかどうか、十分機能しているかどうかなどを慎重かつ大胆に、おっしゃっていただいたように勇気を持って検討して見直していかなければならないというふうに考えております。一例が、先ほど出していただきましたほほえみの湯の廃止とか、それから町長が午前中に申し上げました厚生小学校施設の譲渡の検討などが身近な例では挙げられます。施設については、今後結果が出ましたら、除却ということになりますとそれなりの財源が必要でありますけども、美咲町に見合う施設の管理様にしていく必要はあるというふうに思っております。 それから、施策全般につきましても当然そういった検証は必要でありまして、先ほど来話が出ております第三次振興計画におきましても、新しい視点でアウトソーシングですとかAI、RPAといったようなものを活用して業務の効率化を図り、いわゆる時代の要請をタイムリーに捉えた内容の計画策定に努めていかなければならないというふうに認識をしております。そういったことによりまして、先ほどから出ておりました人口減少、歳入縮小というのはどうしても避けられない現状ですので、そういったまちづくりへの転換を図りまして、賢く収縮というのはどういうことかなというのはいつも考えているんですけども、将来に負担を残さずに持続可能なまちづくりとしていくことが重要であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 11番貝阿彌議員、再質問。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 再質問というよりも、今、副町長のほうからおっしゃっておられました部分の中で、賢く収縮するまちづくりということの中の部分で将来に負担を残さないということを言われました。私もそのことを一番懸念しておる部分については、旧3町がそれぞれに持っておったものについて、本当に老朽化も激しく、危険も伴う。そうした部分の中で、そのまま維持をしてきておったというのが実情だろうと思う。そうしたことについて、私らも委員会の中でよく検討してみましたのは、町民の方々が本当にそのことについて踏み込んで考えてくれておるのかどうかといったようなことを思ったときに、財政上の問題であるとかというようなことを考えるならば、この施設については本当にもう大きくしていって、少し通ったらその利用できるところにあるんであれば共同利用で賄っていけるようなとことかというような部分があると思います。それで、感じましたことについては、現在の指定管理制度のあり方について方向性を十分に検討をし、公平平等な取り扱いをしていくことこそ、これもそうしたものの運営、維持管理について、本当にその地域その地域へお願いをしたり、いろんな状況で運営を図っていくというようなことにつけても、英断を持ってお願いをしてやっていくということもしてもらいたいなあ。そうした部分があるとすれば、老人憩いの家であるとかというような、名前は一緒ですけれども利用方法が違うんだとかいろんなことを言われるんですけども、町民そのものが考えるとするならば、同じ名前であれば同じ利用状況であるんではないかなというようなことも感じるとこがあるだろうと思いますから、そうした意味での公平、平等な扱い方に進めていってもらうように、英断を持って公共施設のあり方等々についても、もう少しで調査が完了するようですので、また見せていただきまして我々も意見を付したいと思いますのでよろしくお願いを申し上げまして、何かございましたら副町長、もう一度、町長でもどちらでも結構ですけど、おっしゃっていただければと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者、忠政副町長。 ◎副町長(忠政堅之君) お話をいただきましたように、同じ名称でも委託料に差があるとかというふうなことは、施設の規模ですとか設備の内容等にも起因している部分はあるんですけども、おっしゃることは今後見直していく中での視点になるとは思います。 前にもちょっと申し上げたと思うんですけども、指定管理の制度自体がこれまでの運用がまちまちであったり適正に運用がなされてないという部分も見られるので、来年度1年で指定管理全体をきちっと見直しまして、次の指定管理期間に向けてきちっとした見直しをしていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(松島啓君) 再々質問。            (11番貝阿彌幸善君「いや、再々質問じゃありません」と呼ぶ) 11番貝阿彌議員。 ◆11番(貝阿彌幸善君) 今の言葉をお聞きしまして、指定管理についての本来の姿であるべき姿に戻していってもらうという適正な方向へ向けていくということですので、そのことにつきましては十分にお願いをいたしまして、私の一般質問をこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(松島啓君) 以上で11番貝阿彌議員の質問を終了します。 ここで、ただいまから午後2時30分まで休憩します。(午後2時11分) ○議長(松島啓君) 休憩前に引き続き一般質問を継続します。(午後2時30分) ただいまの出席議員は13人です。 続きまして、12番山本議員の質問に入ります。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 皆さんこんにちは。ええご挨拶ができました。けさの町長の中で、人と人とのつながりはまず挨拶から。大変よくできました。 それから、よくこの議場に職員の皆さん、ご来場いただきましてありがとうございます。この挨拶につきましては、以前、同僚議員の左居議員が挨拶運動ということで一般質問されたことを思い出しまして、その後なかなかできてなかったのかなあというような思いがしております。それと、早いもので、去年の12月、ばたばたしたときからはや1年、町長も就任1年を迎えられまして、きょう、行政報告もされた中で、私も1年というものは早いものだなあ。そして、昨年の12月、一般質問をしたり、青野町長、もつんじゃろうかなあ、大丈夫なんかなあと思った時期もあり、3月定例を迎え、4月から新体制の教育長、副町長、また政策推進監、井上推進監を登用されて新しい青野スタイルができ上がり、6月、9月の定例会、見ておりましたら、まあまあやりょんじゃなあぐらいでした。ところが、今回の12月定例会では、先ほどからも議員、また答弁の中にありましたが、決断をして、そしてそれをやっていこう。本当に苦渋の選択をしながら、美咲町民のために頑張っている姿勢が少し見えたかな、安心しておるところでございます。先ほども2番目の議員が質問の前段に少し話されましたが、私もそうした面で、今回一般質問をする前に少しお話しせにゃあいけんのんかなあと思われましたが、議員の中でも眠たいけん早う終わってくれえという人もおりますんで、早速ですが、通告どおり従いまして質問をさせていただきたいと思います。 それでは、1問目といたしまして、町道の維持管理についてという要旨で、町道等の管理について、地域の高齢化、人口減少により道つくり作業が難しくなっているとの声をお聞きします。路肩の草刈りなどは地域の方の努力により辛うじて行われていますが、道路上にせり出した雑木等については大きくなり過ぎて地域では管理ができない状態であります。小規模多機能自治などの提案もあると思いますが、来年度予算編成において何か策があるのでしょうか。また、町道整備の委託事業を行っているが、現状についてお伺いをしたいという趣旨で通告をさせていただいております。 先ほども申しましたが、今後、地域での町道の維持管理が本当に難しい時代ではないでしょうか。確かに、地域では地元の生活道路の管理、地域間の道路などの年間維持をしていただいておりますが、町道部分の草刈りなどは今までの慣例等で無理をしながら自治会等への要請で行われていると思います。 以前、同僚議員が平成28年12月にこのような質問をしたときに、当時の答弁として、町道の両脇が民地の場合、所有者の承諾なしで勝手に切ることはできない。所有者が切るのが基本である。まずは地域で対応をお願いしたい。地域で対応ができない場合は、要望書により町で対応していく。今年度、平成28年度より、2班体制で道路維持作業を行っており、大きな木は森林組合にお願いをしている。また、当時の情報交通課の答弁では、平成26年度の秋より光ファイバーケーブルが通っている箇所、またスクールバスの運行に支障の出る道路の伐採を行っている。相当な延長があるので、財政部門、建設部門と調整を行い、早急に検討を進めていく必要があるとの答弁でした。 以前から、大きな支障木についてはいろいろ処理をしていただいておると思いますが、今後の政策の中で何かよい判断があれば伺いたいと思います。また、町長は先ほどから小規模多機能自治の活用を考えていると思われますが、現在の自治会組織の中で道路の整備予算等も反映していると思いますが、来年度に当たり何かよい政策があれば答弁をお願いしたいと思います。現在、道路維持管理をしていただいておると思いますが、町道の維持について現状の様子を伺いたいと思います。 先ほどもお互いにご挨拶をしたので、いい答弁が来ると思いますので、まずこの1点目からひとつよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者、國宗建設課長。 ◎建設課長(國宗順君) 建設課國宗です。 山本議員の町道の維持管理の現状についてということについてお答えをいたします。 議員の言われるとおり、地区からも数多く、町道のり面の草刈り、支障木の伐採について要望が出てきております。現在も道路維持作業を委託し、各地域の要望にできるだけ応えるよう対応はしておりますが、町道の路線数も多く、思うように進んでいないのが現状です。維持管理の内容としましては、5月連休前後に除草剤の散布、夏場に道路のり面の草刈り、秋から冬にかけて道路側溝の清掃、支障木の伐採などを主に行っております。また、今年度、リフトアップの軽四ダンプを購入しました。職員で対応できる箇所の支障木伐採についてもできる限り対応してまいりたいと考えておりますが、議員のご指摘のとおり、支障木伐採には所有者の方の同意が必要となります。支障木伐採などの要望書を自治会から提出される場合、地権者の承諾もあわせてお願いしたいと思います。また、除草剤散布につきましては、自治会から要望がありましたら、散布機、水槽、除草剤を地区に提供し、対応しております。機器の貸し出しにつきましては、随時、建設課、両支所産業建設課に連絡をしてもらい、日程調整をしていただければと思います。今後も、町道維持管理につきまして、できる限り対応してまいります。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 浦上くらし安全課長。 ◎くらし安全課長(浦上彰君) くらし安全課の浦上でございます。よろしくお願いいたします。 町道の維持管理に関連いたしまして、山本議員のご質問に答えさせていただきます。 私のほうからは、くらし安全課におきましての現在の伐採作業の状況についてでございます。 現在、くらし安全課では、みさきネットに光ファイバー網を害虫や倒木等による断線被害から守るために作業班を編成いたしましてファイバー沿いの立木伐採作業を行っております。時期的には11月から4月にかけてでございます。これは作業員の確保、気候の問題、作業効率等から樹木に葉っぱがついてないときのほうが作業がしやすいなど、さまざまな要因を加味して期間を設定いたしております。作業開始前にあらかじめ計画を立てまして、効率的に作業が進められるよう機器の搬入も行っております。そのため、よほどの事情がない限り、計画路線外での依頼につきましては、担当課としましては他課から依頼がございましてもお答えできないといったことが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山本議員の町道の維持管理についての質問のうち、小規模多機能自治などでの提案もあると思うが、といったあたりの質問にお答えをいたします。 町道は総延長で約1,000キロ、そのうち主要な生活道路は約200キロあります。これらは今日まで、地域活動の一環、道つくりとして町民の皆様の力で草刈り、清掃などが行われ、交通の安全と環境保全が維持されてきています。しかしながら、議員ご指摘のように人口減少と高齢化の進行により、多くの地域で道つくりをこの先続けていくことが大変困難となってきています。また、町道を覆う雑木につきましては、もはや地域の皆様の力ではどうしようもない状態となっていることも、町として把握しているところであります。 6月から美咲町社会福祉協議会と共同で実施しました13地域の座談会におきましても、地域の困り事として草刈りが大変であるとの発表が全ての地域でありました。町としましては、先ほどの建設課長、くらし安全課長の答弁のとおり対応をしているところでありますが、現状、草刈り作業、伐採作業が追いついていないのが実情であります。現在、新たな対策を、建設課、くらし安全課、地域みらい課において検討をしておるところであります。つけ加えて申しますと、この草刈りにつきましては町道だけではなく、河川、農地、ため池など、本当に危険な箇所も含むところで大変作業が困難になってきておるということは承知をしておるところであります。私の個人的な思いつきと言っては失礼なんですが、例えば草刈りロボットのリース、防草シート整備への補助、あるいは草刈り、枝切り作業を行う職員を雇用するなどというようなことを思いつくわけでありますが、そうしたことが財政的な観点からも可能であるかどうかを含めて検討をしていかなければいけないと考えております。 ことしのお盆前には、旭地域の私の実家の隣の駐車場で草刈りをしているおじさんに出会いまして、頬かむりをしておったんでどなたかさっぱりわからなかったわけでありますが、頬かむりを取られると山本議員が帰省客が駐車されるであろう駐車場を1人で草刈りをされているところに出くわしたということであります。町内全域で、本当に草刈りというものが、これからさらに高齢化、そして人口が減る中で作業が困難になっておるという中で、先ほど申しましたように新たな対策を関係各課に指示し検討しておるところでございますので、お含みおきをいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再質問はありますか。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) うちの駐車場で会ったのがどうか別といたしまして、私もことしからちょっと草刈り機の練習をしておりまして、練習がてら駐車場の草刈りをしたわけでございますが、先ほどからも私が言いますように、自分で草刈りをしてみて、草刈り機の届く範囲はまだまだ地域の方で何とかやっていただいている。私が先ほどから言いたいのは、町民の方からのこれもご指摘であります、支障木、要するに高いところの管理ができない。それをするには、先ほど建設課長が言われましたが、やはり地権者との競合性も出てくる。しかし、私は道路交通法がよくわかりませんが、何メーターか下がったら切ってもええんじゃねえんかなあというような気がしております。特に、この原田地域とか西川の街の中はさほどそういった支障木はありませんが、一旦西川の街からちょっと山間部のほうに入ったら大変すごいことになっておりなかなか手がつけれない。まして、地域間の道路の管理が難しくなる。以前にも、同僚議員からトンネルの中を車で行くようだというような質問がありました。もうそのとおりでございまして、本当に暗闇の中を通るようなところもあります。日が差さないから余計にすごいところに来たなあというような感じがしております。 くらし安全課では、みさきネットの関係の線の支障木、雑木の伐採をされておる。これはくらし安全課だけの話で、うちからほかは提供もできません。もちろんそのとおりでいいんだと思います。各課でそれらの予算、またそれなりの人材確保、これが今はかなり難しいんだろうと考えております。 そうした面で、町長に再度お聞きもしたいのが、今後この支障木等について、本当に放っとくのか、何とか手を打つのか、これをはっきり教えていただきたい。協議をするのは今まででもできておると思います。除草剤の散布は恐らく低位置だけで、支障木まではできないような感じです。私のところに町民の方が言ってこられるのは、やはり支障木、これが一番できないんだ。そして、うちの地域は高齢者ばかりで、ましてできないぞというような連絡もございます。そうした面で、再度、町長、またええ便なので、通告しております旭総合支所産業建設課長、柵原総合支所産業建設課長、各地域の様子等がわかれば答弁を願いたい。先ほど、建設課長のほうからも多くの支障木の要望がある、道路維持管理については要望があるというようなことですので、各支所ともどういう対応をしているのか、今後どういう思いがあるのか、答弁をお願いしたいと思います。町長の小規模多機能自治を活用してのこの対策は、ほんまにいいカンフル剤があるのか、ひとつご答弁のほどをよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山本議員の再質問にお答えをいたします。 草刈り、雑木の伐採は、解決をしていかなければならない喫緊の課題であると認識をしております。しかしながら、さまざまな団体へ委託するに当たっては、解決をしなければならない課題も多くあります。例えば、ボランティアではなく賃金を伴う業務として作業を行うとき、草刈り機やチェーンソーを使用する作業員は安全衛生法に基づく安全衛生教育や安全衛生特別教育の受講を修了しておくことが必要であるということでありますし、また作業員の方のけがや第三者に損害を与えたときの賠償責任のあり方などの課題もあります。先ほど、関係各課で協議を進めていくということを答弁をいたしましたが、委託に向けましてはこのように解決しなければならない課題もあります。できるだけ早い段階で方向性をお示ししたいと考えておりますので、いま少しお時間をいただきたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 前田旭総合支所長。 ◎旭総合支所長(前田有輝君) 失礼します。旭総合支所長、産業建設課長も兼務しております前田でございます。 山本議員の再質問の町道の維持管理の現状ということで、旭地区の現状のほうを説明させていただきたいと思います。 旭地区は中央、柵原地区に比べまして高齢化率が非常に高い地区でございます。ただ、そうはいいましてもとても元気な高齢者がたくさんおりまして、自治会活動の中で一生懸命に道づくりをしていただいているということは、私もずっと旭出身でございますので十分に承知しておりますが、近年、草刈りをお願いしたいという依頼がたくさん来ております。草刈りというのが、それをひもといて自治会長なり要望した人に話を聞きますと、いや、草刈り機で届く範囲の草は何とか道つくりでやっているんじゃ。だけど、やはり上の木が切れないというふうな要望でございます。旭総合支所の産業建設課としましては、常駐する職員、そして今委託している道路作業員のほうで旭を見回ってくれるときには通行量、そして生活道路の重要性のほうを鑑みまして、道路側溝の泥取りよりも支障木がもしも生活に影響していれば、そちらのほうを優先的に切るように対応しているところでございまして、完璧とは言わない中で何とか地元の人が車に当たらないぐらいの対応はしているところでございます。そして、先ほど、くらし安全課長が申し上げましたが、これからの時期が枝が落ちて伐採をしていくにはとてもいい時期になってきています。中央地区、柵原地区にも同等の箇所がたくさんあると思いますが、建設部門におきましては、毎月定例的に建設部門で集まって協議をしております。各地区からそれぞれ伐採する路線の数、そして優先度等を協議し、そしてその予算の中から伐採できる委託先を決めながら計画的にやっていこうというふうな形で旭地区のほうは進めております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 山本柵原総合支所産業建設課長。 ◎柵原総合支所産業建設課長(山本資君) 柵原産業建設課の山本でございます。 山本議員がおっしゃられましたように、本当に道路縁の立木の掃除については結構苦労されるじゃろうなと思います。これから先はどんどんそんなことに皆さんが悩んでくることじゃろうなということがありまして、私ごとではございますが、草刈り機、チェーンソーの講習を受けました。そして、高所作業車の講習を受けましたので高所作業車が使えるようになりましたが、まだペーパードライバーです。なので、私自身も本当にこういう時代が来るということで、私ごとですが、来年の4月からはこういうことを自分でもやってみようかなというふうに思っておりますので、ご理解いただけませんでしょうか。 ○議長(松島啓君) 再々質問、ありますか。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 山本課長、よろしゅうお願いします。 先ほど町長が言われましたように、これも管理上、本当を言って大変らしいです。といいますのが、くらし安全課の今、ケーブルテレビの伐開をしていただいておるOBの作業員の方にお聞きをいたしましたら、一番に事故、そしてけが、そうした問題がかなりあるでと。確かに、それは熟練した作業員であれ、事故というものはどこで起きるかわからない。そして、けがはその作業員も何回かされたということで大変苦労しているんだ。だから、なかなか簡単にはできないぞということもお聞きをいたしております。そうした面で、来年度からは新しく山本課長が高所作業車を使われるんですけれども、落ちないように気をつけていただきたいと思いますが。 そうした面で、町長に最後に少し時間をいただきたいということでありますんで、十分検討していただき、町民からの意見に耳を傾けていただきたいと思いますんで、よろしくお願いを申し上げて次の質問に入らせていただきたいんですが、よろしいでしょうか。 ○議長(松島啓君) それでは、12番山本議員の次の質問に移ります。 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 2問目といたしまして、クラウドファンディングで地域活性化はできないかということで、町内の観光施設等についてクラウドファンディングを行うことにより、群衆(支援者)から資金を調達して活性化を行うことが考えられないか。例えば、棚田の維持管理や観光拠点の整備、三休公園の桜の木の植樹、鉱山公園の鉄道車両等の整備、各地域の特産品開発などにこの制度を活用できないか。また、現在、ふるさと納税による寄附金を各観光施設等の事業展開にしているがピンポイントに配分できないかということでございますが、このクラウドファンディング、またふるさと納税のPRの中で地域限定の資金調達は考えられないかということで、先ほども言いましたように棚田とか三休公園、鉱山公園などの観光地のPRをクラウドファンディング、またふるさと納税を活用して整備等に使われないかなということで質問をしております。この各地域では、いろいろな会が観光地の整備、草刈りなどをやっていただいておると思われる。町補助金もなかなか増額には難しいと思われ、別からの資金調達でよい施設管理ができればと思って質問した次第でございます。 ふるさと納税では、返礼品として棚田米、桜の木を贈呈し、植樹をして三休公園の桜の捕植をする。鉱山公園の場合は、資料館等もいろいろと経年劣化などで備品などの不備も出てきている。整備に特化して、再度利用しやすい施設にできないかを伺いたいわけでございますが、クラウドファンディングについてはいろいろな方との情報交換もでき、これによって交流人口にも発展しないだろうかということも目的の中にあります。行政も、限られた予算の中での運用でありますが、何かよい策はできないものだろうかということで質問をしておりますので、ご答弁のほどをよろしくお願いしたいと思います。 議長、タブレットの少し使用許可、願いたいんですけど。 ○議長(松島啓君) はい、許可いたします。 ◆12番(山本宏治君) 済みません。これは議員に貸与されておりますタブレットでございますが、実はけさ、テレビを見ておりますと、青森県の弘前公園で冬の桜の木に雪が積もっておるのをLEDで照明をする。この照明は何でしたかというとクラウドファンディング、皆さんからの支援でこの照明をつくり上げる。ふるさと納税では、返礼品のことを考えたり、恐らく私は出す方は返礼品目的の方も結構おるんじゃないかな。しかし、このものは、クラウドファンディングになればその地域の活性化のために支援してやろうという方がおられてこういうことができた。けさテレビで見ましたので、先ほどネットで引いてちょっとご紹介をさせていただいております。そうした面で、何かをやるには何かの方法があると思います。その一つとして、クラウドファンディングを利用しながら何かをできないかという質問なんで、ひとつよい答えが出ますようによろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者、青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山本議員のクラウドファンディングについての質問にお答えをいたします。 ふるさと納税の制度を活用し、インターネットを通じて自治体が具体的な活用先を明示することにより、共感した人から寄附を募る方法をクラウドファンディングと言いますが、インターネットで広く呼びかけることで全国からプロジェクトの賛同者があらわれる可能性が高いと言えます。平成25年度の埼玉県宮代町を皮切りに年々増加し、ふるさと納税サイトの一つ、ふるさとチョイスでは、昨年度、228の自治体がクラウドファンディングを実施しており、今後、自治体のさらなる参入が見込まれます。通常のふるさと納税に比べ、お礼や特典よりも事業趣旨に賛同、地域のファンといった理由の割合が多く、町に興味のある人とのつながりを獲得することにより、町のイメージアップや観光客の増加など好循環が期待できます。一方で、多くの自治体が取り組んできておりまして、競争が激しくなっているのも事実であります。ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどを利用して、広報する力や多くの人々から共感を得られるプロジェクト内容であるかが成功の鍵になると思います。美咲町が進める事業と、相乗効果が期待できるプロジェクトを実行する町内の団体などと連携し行うこともあるのではないかと考えます。今後、十分に研究をしてまいります。また、現在のふるさと納税による寄附金の使途指定についても、来年度に向けて項目の検討を行います。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 山本議員、再質問。            (12番山本宏治君「はい、再質問で」と呼ぶ) 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) 今、町長からの答弁もありましたが、このクラウドファンディングの活動は行政だけに頼るのではないことも理解をしております。地域活性化の起爆剤としての活用も、各地域の関係者がアイデアを出して頑張っていただいておると思います。本町のふるさと納税の活用について、昨年度で見れば寄附金が約2,480万円、その金額の使途について、返礼品等に1,350万円でありますが、使途の指定について、これは9割程度が町長に一任するが占めておると思います。結婚、子育て支援、美咲町の人が生きる仕事づくり、安全・安心な生活支援、元気でいられる健康づくり、公共施設、空き家等の資源集約と活用などの使途指名もありますが、ほとんどが町長一任。やはり、この事業は税金対策、また返礼品が目的の方が多いんじゃないかと推測するわけでございます。この近辺では、瀬戸内市が最近このクラウドファンディングによりまして備前ゆかりの刀の購入を計画され、現在もPRをされていると思います。これは瀬戸内市長の思いで、行政主体での事業と思われます。各自治体とも、地域の思いをこの事業展開に、クラウドファンディングにかけているところもあると思われます。 本町美咲町にも、人が集い、地域との交流ができやすい、そして資源を活用して地域の活用など十分に考えられる、3地域を一度にするんではなく、何かに絞り、官民一体での事業展開は考えられないか、前向きな答弁をお願いしたいと思いますが、特にご指名をさせていただければ、井上推進監も県のほうから来ておられまして、こうした県内のいろいろな事情もよくご存じじゃないかと思いますんで、一つご答弁のほどをお願いしたいと思います。 ○議長(松島啓君) 答弁者、青野町長。 ◎町長(青野高陽君) 山本議員の再質問にお答えをいたします。 議員のおっしゃるとおり、何かに絞り官民一体事業を展開するということが、先ほどお話をしました多くの方々から共感を得られるプロジェクト内容であるかが成功の鍵につながると思います。 先ほどご紹介いただきました瀬戸内市の事例でありますが、山鳥毛里帰りプロジェクトは、備前刀、刀の最高峰、上杉謙信の愛刀、国宝山鳥毛を生まれ故郷の備前長船に返すためのプロジェクトであります。日本刀ブームとそのストーリーが多くの人の心を動かしています。日本刀の名産地でありながら、宝刀は各地に渡り、市営の備前長船刀剣博物館にも集客力のある目玉はないという課題解決のための方法がクラウドファンディングであったということであります。町全体が一体となって取り組めることはすばらしいことだと考えております。課題解決の方法として、自治体クラウドファンディングが適し、町全体が一体となることで相乗効果が期待できるプロジェクトを今後研究してまいります。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 井上政策推進監。
    ◎政策推進監(井上博登君) 失礼いたします。政策推進監の井上と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 町長が答弁された内容と一部重なりますが、広報担当の立場で考えていることについてお答えをさせていただきたいと思っております。 自治体がインターネットを通じまして具体的な活用先を明示することによりまして、共感した人から寄附を募る方法がクラウドファンディングでございます。自治体が資金調達をする方法としましては、これまでと全く変わった新しいものでございまして、町としましては既に成功している事例を研究することはもちろんでありますが、失敗している事例も十分研究していきたいというふうに考えてございます。私が成功例で一番参考にしたいというふうに考えておりますのが、クラウドファンディングの最初の事例であります、埼玉県宮代町の事例でございます。これは里山の再整備を行う事業であるんですけれども、実はこれは9割方町がもう終わらせた状態で、残りの1割だけを寄附でやろうということであえてやっていたということでございます。お金に困って始めたクラウドランディングというよりは、ファンをつくるため、町の宣伝のためということで、あえてクラウドファンディングというやり方を選択されたというふうに聞いております。私はクラウドファンディングのやり方ですけれども、財政的なことはもちろんそうなんですけれども、広報の側面が強いというふうに考えております。実際に進める際には、募集期間に集中して宣伝を行う必要があります。大体募集期間が3カ月ぐらいのものがほとんどであるというふうに聞いておりますが、当然、宣伝はインターネット上で行う必要がありますが、本町におきましてはSNSを本当は使えればいいんですけれども、それを使った広報ができていないといった状態でございます。クラウドファンディングをするのであれば、これは早急に体制を整備するべきだなというふうに考えております。これはこども議会でことしお約束をしたことでもありますので、早急な導入に向けてやっていきたいというふうに考えております。 また、クラウドファンディングに参入している自治体の競争が激しくなっているというふうに町長からも答弁がありましたけれども、中には返礼品を出しているようなクラウドファンディングも徐々に出てきているように聞いております。ですが、先ほど議員のご指摘がありましたように、そもそも関係人口創出ですとかイメージアップにつなげたいというのは全く同じ考えでありますので、それに向けて町としてもやるなら負けたくないというふうに思います。後を追うのであれば、しっかりとした内容を研究して、なおかつ宣伝力を高めた状態でやりたいなというふうに考えております。 また、先ほどタブレットでお見せいただきました青森県の事例でございますが、非常にすばらしい取り組みだと思います。真っ白な雪景色の中でピンク色に照らして、ふだんなら観光客がいない時期に観光客を呼び込めると、すばらしい発想だと思いますが、これを例えば町長が私に考えろというふうに言われたとして、なかなか正直自信がないなあというふうに思います。公務員の発想よりは、民間の発想も入れてやっていけたらいいのかなあというふうに思います。ことし、議員の皆様が北海道に視察に行かれた際に上士幌町の事例を聞かれたと思いますが、クラウドファンディングで成功したというふうに聞いておりますが、そちらは役場で民間人材を登用できて、その方が活躍されたということを聞いておりますので、それが大きいのかなあというふうに考えております。繰り返しになりますが、町内の団体がプロジェクトを実行されまして、それがなおかつ美咲町の進める政策の方向と一致していれば、タッグを組んで相乗効果が期待できるのではないかなというふうに考えておりますので、今後研究していきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(松島啓君) 再々質問ありますか。            (12番山本宏治君「いや、もう再々質問じゃなく」と呼ぶ) 12番山本議員。 ◆12番(山本宏治君) ご答弁いただいたのが全てだろうなと思っておりますので、先ほどから町長の言葉の中で、これから研究をしていただけるものと思いますが、最初に言いましたようにいい挨拶ができましたので、いい答えが出ますようにひとつよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(松島啓君) 以上で12番山本議員の質問を終了します。 本日予定しておりました一般質問の日程は、以上で全部終了しました。 次回の議事日程は明日3日午前9時30分開議で、本日同様一般質問から行います。 本日はこれをもって散会といたします。(午後3時14分)...